最近、不良漫画をよく読む。
いや俺自身は不良とは縁がないというか。
どっちかというと、からまれる方にしか見えないんだけど。
ひぃぃぃぃぃぃっ! 許してください、ブヒィイィィィッ! という側でしかないんだけど。
なんか伊集院さんのノリみたいに言っちゃったな。
しかし、不良漫画ってのはようは集団抗争劇だ。
(一応、主人公は少数派。もしくは主人公一人なことも多いが)
大体はチームとチームが争うことが多く、そのため群像劇的な手法も多い。
たーんとキャラは出てくるし、戦いも少年漫画のように戦略があったりではないのだ。(亜種で例外もあるが)そのため、ほとんどはドラマで見させる。
もしくは、登場人物のキャラクター力などなど。
『7start』の番外編みたいなのを、ノクターンで書きたいと思ってるのでそれのために。
個人的にはまったのは、『クローバー』平川哲弘先生のが一番スキだ。
不良漫画に出てくる不良っていっても、俺は弱い者イジメはしねぇっ! ってのは正直んな不良いるはずねーだろ! と思ってしまうのだが。
しかも弱い者イジメしないくせに、バイク勝手に拝借はするし。結局は、やることはやってんじゃんって、思ったりね。
でも、『クローバー』はともかく人が良いんだ。
主人公、見た目は不良なんだが。中身は好青年、というか少年。
髪を編み上げてコーンロウな奴なんだが、別に大人に犯行するってわけでもないし、何かを盗んだりもしない。牛丼屋でバイトするときも(いや、ここもおかしいのだが)ムカツク先輩がいても暴力で黙らせなんかしない、むしろより真面目に働いたりと、お前どんだけ良い奴なんだよ! とうならせる。
で、さらにヒーロー体質だ。
ある町内会の老人を助けたり、友達のために戦ったり。そう、喧嘩したいから喧嘩するのではない。大体、誰かを助けるために戦うんだ。
もう、こういうとこがホント熱くて、泣ける。
最初は、売れないアジカンみたいな格好したトモキに感情移入するのだが。(最初は語り手のような感じ)
だが次第に主人公のハヤトの魅力にひかれて、こいつにばっかり目がいっちゃうんだな。ほんと。
あと、不良ものって絆が熱く描かれてたりする。
ハヤトとトモキは親友だが、その他にもケンジって奴がいて、こいつらが昔から三人でつるんでたらしいんだが。でも愛想が良いってわけじゃなく、ハヤトが遊ぼうぜって言っても、トモキはバイクの修理で、ケンジはバイトで大体相手にしない。もう、露骨に「うぜぇ」とか言って、それを三十巻ぐらいは平気でやるんだが。
ハヤトが昔出ていった母親に会いに行こうとすると、黙ってついていったりね。
もう、『エグザイル/絆』って映画思い出すね。
死地なんだけど、友の妻のために誰も文句一言いわず、戦いに行くっていうね。
何も言わないのがいいんだね。
言う必要もないっていう。
俺はこういうのが書きたいよ。
ハーレムなんて犬に食わせてしまえ!(暴言
……ん、いや、ハーレムはハーレムでいいと思うけどね……でも、やっぱ熱いものが書きたいじゃない。気合いだ、気合いだ、気合いだじゃない……あ、はい。一応、言い訳です、はい。