高校の頃、微妙にいやらしいことを言ったらダメしりとり、ってのがあって。
いやまぁ、某ゲームのなんだけど。
あ、はい、エロいです。
それを真似て……というかパクッて、なつかしいことを言えゲーム、なんてものを作ったことがある。(作ったといえるほど大したもんじゃないが)
複数でやるゲームで、順番ずつなつかしいものと言えるのを発言し、一人か二人の(あ、なつかしいわ)という賛同がないとダメなゲーム。で、さらにルールを設けて、なつかしいと言っても、ありきたりなものではダメということにした。
いや、確かになつかしいけど、ありきたりすぎてダメだろ!
ということで、マニアックななつかしいものを言ったらOKというゲームもやった。
ごっつえぇ感じで、速攻放送中止になったアニメとか。
松本ハウスとか!
ダウンタウンの浜田さんと、俳優の内藤さんがやってたバラエティだとか。
あと、何より土曜九時のドラマとか。
そう、俺は昔はテレビっ子で大体家ではテレビを見て過ごすボンクラ子供だったが。
土曜九時はとくに楽しみにしていた。
今は見てないが、あの頃はほんとおもしろいドラマがあったのだ。
その中でも一番かもしれないのは、『君といた未来のために 〜I'll be back〜』ってドラマだ。
主演は堂本剛。
当時はkinki kidsの人気はすごいものがあって、ドラマの主役を張ることも多く、それでより人気が上がった。
TBSの『青の時代』もすごかったが、代名詞はやはり『金田一少年の事件簿』か。
それらと比べるとこのドラマは少しかすれてしまうかもしれないが、当時のドラマとしては画期的だった。
ようはこれ、ループものなんだよね。
当時は1999年。
そう、世紀末丁度の時期だ。ノストラダムスの予言がはぶりをきかせ、それに便乗したオカルトも多く、そんなときにこのドラマは放映された。
1999から2000年に変わる丁度――時間がもどってしまうというドラマなんだが、最初は(やった! 時間がもどれたぞ)と、大喜びでこれまでの人生をやり直して誰もがうらやむ金持ちになったりするんだけど……まぁ、一回のループで終わるはずがない。何回もループするんだけど、何でループするのか。そもそも、ループするのは主人公である堂本剛だけなのかって話になっていき――ミステリーの要素も入るんだね。
当時の土曜九時って貴重で、こんなSFミステリーみたいな内容のドラマもやってたんだね。
他にも、『ぼくらの勇気 未満都市』ってドラマがあったが、これもSF。
バイオハザードにより、大人は全て死に絶えて子供達だけの世界になった――というサバイバルもの。
あと、当時は漫画がドラマ化するのは珍しかったんだ。今でこそ、当たり前の時代になったが、結構珍しい方でね。
だから、金田一少年は楽しみだったし。
いや、それ以上にオリジナルのドラマもおもしろかったんだけどね。
他にも『フードファイト』ってドラマもあったが。(これはある事情で中止になったが……おもしろかったんだ。言ってしまえば、大食い競争で戦うドラマだが)
他にも安達祐実がカンフーするドラマもあったし、悪霊と戦うドラマもあった。
やたら漫画チックでね。そこがまた、幼い頃の俺のアンテナにはドンピシャだったんだ。
……今は、あまりテレビを見なくなったけどさ。
でも、あのとき見た面白いドラマは未だに影響してると思う。
『ぼくらの勇気 未満都市』とか、『7start』っぽいしね。
いや、遡るともっとおもしろいドラマが――ってなりそうだけど。
でも、俺等の世代にもおもしろいのはあった。
『あまちゃん』や『半沢直樹』が出たときは、日本ドラマもやればできるって言われたけどさ。ホントはそんなこと言われなくてもできるんだよ。土曜九時は、とくにそうだったんだ……。