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蒼ノ下雷太郎のブログ

一応ライターであり、将来は小説家志望の蒼ノ下雷太郎のブログです。アイコンなどの画像は、キカプロコンでもらいました。

「神も仏もいない世の中だぜ」 (下ネタという概念が存在しない退屈な世界 第4話 感想)

アニメ 感想 エッセイ

 子供の頃、親父の部屋にAV(アダルトビデオ)があった。

 いや、そんな濃厚なものではない。

 せいぜい、温泉でS/O/Xするだけだ。

 だが、子供の俺には何よりもかえがたい宝物で、親がいないスキをついてはAVを持ち出して、居間のビデオデッキで見たものだ。そう、俺はいわゆるメタルギアを幼少の頃にやっていたのだ。オタコンが聞いたらどう思うだろう。きっと、オタクだから俺の行動にサムスアップしてくれるはずだ。当時の俺には愛国心ダンボールもなかったが、AVに一心に向けた愛情が体を突き動かし、何度も何度も挑戦しては胸を躍らせていた。

 だが、幸せは長くは続かなかった。

 ある朝、居間に行くとテーブルの上にAVが置いてあった。

 母親は平然と朝食を作っている。

 俺は椅子に座る。

 飯を食う。

 横にはAV。

 何だ、この罰は!?

 当時の俺は震え上がった。

 だが、バレたくない一心で無言を貫き通した。母親が何か聞いた気がするが、覚えていない。ていうか、何を企んでるんだ己は。それどころじゃないだろう。横にAVあるぞ。ぱっくり足を開いて、カモンベイビーしてるぞこの野郎。俺は何をしていたんだ。AVを見たあと、そのまま忘れてしまったのか。馬鹿じゃないか、本当。

 

 ……俺は、このとき起きた出来事をひそかにアダルトショックと呼んでいるが……未だに、あのAVは何だったのだろうと思う。やはり、尋問する気だったのか。ジャック・バウアーも恐れるくらいの非道ぶりだ。いやいや、もしかしたら贖罪を求めたのか。懺悔でもすれば許してもらえたのだろうか。いや、懺悔ならいくらでもするが、いきなりAVはやめてくれ。

 

      
    「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」第4話ヒント! - YouTube

 

 さて、下ネタという概念が存在しない退屈な世界、第四話である。

 とんでもない枕を入れた気がするが、気にしない。

 小説家を目指す者は必然と筆に己の本質が乗る。

 だから、これはいずれ起こる出来事だったのだ。

 ……念のためにいうが、俺は変態ではないぞ。ピュアだったんだ。

 

 まぁ、年齢は違えど。今まで体験したことのない経験により暴走した人の話ではありますが。ね、生徒会長ね。俺と同じだね。

 あの生徒会長が、あーまでトチ狂うとは思わなかったけど。

 しかもその上で、生徒会長の仕事をより取り組むだなんてね。やってることが矛盾してるだろ、って思われるかもしれない。

 でも、『ミルク』とか『J・エドガー』っていう映画があってね……。

 ゲイなのにゲイを取り締まる側にいる、って者が出てくるんだが。

 (これは町山智浩さんの解説を聞いた上で語っている)

 自分自身が取り締まる側だからこそ、混乱したというか、より厳重になるってのは実際にいたんだね。どちらも実話を元にしてるけど。

 まあ、生徒会長の場合はこれとは微妙にタイプが違うが。

 彼女の場合は、よりエロを取り締まることしか愛されることを知らないんだよね。皮肉なことに。

 『ミルク』や『J・エドガー』のとかは、恐怖心によって取り締まる側で厳しくしてるんだけどね。

 ある意味、下ネタという概念が存在しない退屈な世界の世界観を象徴しているキャラになってるんだね。性行為なんてのは、今でも中学になれば学校が教えてくれるし、漫画やドラマとかでもチラッと知ることができる。性行為が愛情表現として最大のものなら、これを知るからこそ人を愛するとは何なのか~を考えることにもなる。

 だが、生徒会長はそれがなかった。

 だから、唯一知ってる方法。それこそ暴力しか知らない人が暴力でしか愛せないように、エロを取り締まるっていうギャグマンガかと思うようなことでしか愛せなくなっちゃうんだね。

 

 で、案外、下ネタグループのリーダーの方が純粋だというのは面白いね。

 普段、下ネタし放題なのに。

 男性器を見るとかわいい声を出して叫ぶっていう。(まぁ、それが普通だろうけど)

 

 このアニメを見てると、あの生徒会長からぺろぺろされるなんて、てめぇディストピアどころかユートピア真っ盛りじゃねぇか! と思わなくもないが……しかし、エロ本はないんだよな。エロアニメも。AVも。

 例え彼女がいても……いや、彼女がいるなら必要ないのか?

 どうだろう。

 エロが全面的に禁止ということは、アニメや漫画の表現も相当変わってるんだろうな。

 それは果たして……。

 いやぁ……でも、あの生徒会長ならいいと思えちゃう。いや、唾液を手紙に入れたのはドン引きしたが。ぬぅ……。

 

 

 まぁでも、エロって子供のときにはオーバーテクノロジーというか。

 まだ誰も到達してない秘境のような新鮮さがあるからね。

 あれを失うってことは、かなり痛いと思うんだ。

 それこそ、人類の進化を止めてしまうんじゃないか。

 そこのとこ、しっかり味わってしまう話だった。

 ……しかし、俺はオチつけるのが苦手だな。出だしはいいんだが、どうしてもオチが。

 

 

 ……あ、ちなみに、テーブルの上に置かれたAVはあとで奪還して、自分の部屋のどっかに隠しました。

 で、なくしました。

 ……神も仏もいない世の中だぜ。