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蒼ノ下雷太郎のブログ

一応ライターであり、将来は小説家志望の蒼ノ下雷太郎のブログです。アイコンなどの画像は、キカプロコンでもらいました。

ごちゃごちゃ言う前に叫べ!(タイトルはこうだけど、ごちゃごちゃ語ります。『心が叫びたがってるんだ。』 感想)

 ブログを一日おいても、平然な娘に私はなりました……。

 という言い方をすれば、すごい昭和歌謡っぽくなるが。てか、娘じゃねぇ。いや、心配される危険はないか……自分がこれまで書いた記事を思い出して、へこんだ。

 

 

 

       
   「あの花」スタッフ最新作!「心が叫びたがってるんだ。」TVCM - YouTube

 

 そういや、「ここさけ」を見に行った話をしてなかった。

 

 ツイッターでもやたら評判で、これは見るしかないと思って見に行った。

 いや、他にも『アントマン』やら『死者の帝国』もあったけどさ。正直、『ここさけ』の宣伝文句がいやで最初は見る気がしなかったんだが……。

 いやいや、見てみたらさっき述べた映画達にもひけを取らない――いや、見てないけどさ。でも、この映画は間違いなくすごいといえる。おもしろかった。

 

 現実と虚構の話をすると。

 それこそ攻殻機動隊というか、押井守監督なら「違いはどこにもない」と言うのかもしれないが。あんなの嘘っぱちだ。明確な違いがある。虚構は存在せず、現実はある。今ここに、歴然と。どうしようもなく。

 だが、だからこそ人は虚構を彩り豊かに夢見るともいえる。VRより以前に、人は虚構の中を生きてきた。それには単純に虚構が美しいから、という理由もあるが。中には現実がとても耐えきれないものだから~というのもあるだろう。『ライフ・オブ・――あ、いやネタバレになるか。――ともかく――だから、虚構に浸ることで現実を見ないフリをした。実際はそう、『心が叫びたがってるんだ。』の主人公、成瀬順のようにラブホテルを王子様のお城と勘違いするようなことだったとしてもだ。

 音楽はかつて、多くの人を救ってきた。

 音楽じゃ人を救えないというロックバンドがいるが、あれも嘘っぱちだ。実際は大勢の人々を救ってきた。それは、部屋の隅で震えてる子供から南アフリカ共和国という規模まで、大小様々でそれを世界と言っていいのか――どうか――不明かもしれないが、ともかく大勢の人を救ってきた。

 だが、救えるということは力があるということだ。

 それは、けっして良いことだけに使われるとは限らない。

 宗教がときに人を救い、ときに人を破滅に追い込むように。音楽がそれを行うこともある。ドイツのネオナチではメタルバンドが耳もふさぎたくなるようなのを歌い、アメリカでは宗教に密接したのが――いや日本だって――。

 現実と虚構の違いは何か。

 現実が悲惨で、だから虚構に救いを求めた――だとするなら、皮肉にも押井守監督の言いそうな風になる。現実と虚構の違いがなくなってしまった――。現実が嫌だからこそ虚構を求めたのに、虚構が薄汚い現実になってしまった。宇多田ヒカルのように人と話したくなくてゲームしてるのに――とまでは言わないが、誰だって現実と虚構に明確が違いがあってほしいと思うのではないだろうか。ここでよくあるような「現実と虚構の違いなんてないんだ!(ドヤッ)」と言うコトも可能だが、そんなのは嘘っぱちだ。この場合の嘘っぱちは、言ってることの信憑性を疑うのではない。お前は、そんなこと望んでないだろ、という意味での嘘っぱちだ。そう、本当は現実と虚構がいっしょになってほしくない。現実に足を踏み入れて欲しくない。そこは虚構の場所だ。返してくれ。

 

 また、長い前置きなんだと思われるかもしれないが、久々に書くのでリハビリに――ね。

 俺は、『心が叫びたがってるんだ。』を見に行ったときは、最低限の情報しかなく。(それこそ、CMを見た程度でHPも何も見てない)

 だから、最初は驚いた。序盤で、ラブホの話が出るし、卵の王子様は何かひでーし。

 てっきり、『あの花』みたいな話かと思ってたからね。

 でも見てみると、段々と『ブレックファストクラブ』greeみたいな話になっていくんだ。

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  これは、アメリカのスクールカーストを世に知らしめた映画として有名で。

 それぞれのカーストの代表みたいな奴らが一同に集まり、交流を深めていく。

 そう、『ここさけ』のようにふれあい交流会の実行委員に選ばれる、みたいなね。

  これはあんま、説明いらんかもしれないが。

 まあ、廃部寸前の弱小gree部が成り上がる話だ(簡単に説明したなぁ)。

 でも、話はそれだけじゃなく。

 ミュージカルのように突如歌い出して、己の心に秘めたものを解放するんだよね――例えば、ゲイだった子供はそれを今まで隠してきたけど――ドーンッ!って歌で解放したりね。

 

 

 だけど、話はそれで終わらず、思春期特有の恋愛話も絡んできたりしてね。

 これまた、脚本家の岡田麿里さんらしい、『――おいっ!!』という展開になるんだけど。

 いや、さっきからネタバレをがんばって避けてるんだけど。

 もう、ここは言わせて。いや、直接ネタバレは言わないけど、ヒントになるようなことは言うから、知りたくない人はやめて。

 俺は、これを初代マクロスでいう「早瀬未沙かよ!」問題と名付けたいが……もうこれ、フツーにネタバレだな、うん。

 まあ、そんなわけで。(そんなって、おい)

 主人公は再度追いつめられるわけだが。

 それでも、立ち上がってね。(それはキッカケがあるんだけどさ。王子様のように乗り込んだキッカケが)

 確かに虚構はすばらしい。

 現実にはないもので、どうしてもずっとそこにいたくなってしまう。

 ただでさえ昨今は否定されがちだからね。ネットなんてものがあるから、余計に人の目が厳しくなり、すぐに何でもダメと言われる社会になった。

 だが――それでも、やっぱり求めたいものがあるなら。

 そこで見えない景色があるなら、やっぱ外に出なきゃ。

 それこそ、荒々しい現実の中にこそ本当に夢見てきた虚構があるかもしれないじゃないか――最近のアニメじゃどこでもメインテーマになってることだが、『外に行かないと分からないんだよ』だ。

 現実の怖さを徹底して描きながらも、でも虚構にいるだけじゃ何も変わらないよ。

 というのを見せてくれてね。ほんと、感動した。

 俺、この文章を書くために何時間か経過してるんだけど――それでも、それでも言いたいことがあるんだよ!(強引)

 

 うるせぇ、ごちゃごちゃ言う前に叫べ!

 

 と、無理矢理、この場をしめたいと思う。

 以上、『ここさけ』の感想でした。

 

 

 

 ……ちなみに、俺が行ったときは割と歳を取った人が多かったね。いや、本当に『あの花』世代の人達が見に行ったならそれで当然なんだけど。若い人もちょいちょいいたけど……できれば、若い人にこそ見てほしい映画です。

 

 現実と虚構の話をしましたが。

 虚構の話でありながらも、自分の現実の生活にむすびつくように描写も徹底しててね。

 (麻雀牌の代わりにカードで遊んでたり、野球部部長の彼女が部長のテンション関係無しに待ち合わせにハイテンションになったり、でその野球部部長は親友が侮辱されると親友よりも先にキレたり)

 俺でさえ、(うわっ、これ俺だ)と思うようなシーンがあったから。

 多分、今の高校生とかはとくに感慨深いんじゃないかと思う。

 俺のブログを今時の子が見てるか分からないけど。

 俺のこの記事が結局何を言いたいんだよと思う人もいるだろうけど、ともかく、この映画、おすすめです!

 と、叫びたくなる映画でした。以上、二回目だけど、蒼ノ下雷太郎でしたぁ。