ちょっと風邪引いた。
掛け布団一枚あるかないかで、簡単に風邪を引くこの頃。
でも、今日は十二月一日であり、川越スカラ座では橋口亮輔監督の『恋人たち』がやってるじゃないか……俺は寝込んでいたとこを慌てて起き上がり、行きの途中、レンタルで借りたのを返せるようにDVDをつめこんで、養老孟司とアルボムッレ・スマナサーラが対談した『希望のしくみ』を持って、家を出た。
外は寒く、風は冷たく、バファリンで癒した俺の心は一瞬にして死ぬ。ガタガタと歯を鳴らしながら、ホームのベンチで『希望のしくみ』を読んで電車を待ち、電車に乗っても『希望のしくみ』を読み、周りから見たら希望を欲しすぎだろと思われるかもしれない。そりゃそうだ、また新人賞落ちたもの。ちきしょう。
川越に着くと、久々だったんでスカラ座の場所が分からず、軽くパニる。
この前見た終物語でも迷子になる話だったが、道で迷うなら道じゃない道を行けばは通用せず、てか俺にそんな身体能力はねぇ! 仕方なく、誰か適当な人に声を掛ける。人力車の人は知ってるかなぁ、と不安ながら声掛けたけどすぐ察して、すらすらとスカラ座の場所を教えてくれた。流石である。力だけじゃなく、知識でも人を運んでくれる。無駄に頭の中で感謝感謝フィーバーしてしまった。
だが、スカラ座は火曜が定休日である。
「やった、着いた……あれ、チケット売り場が閉まってる? ……あ」
日常もので大体うっかりというか、おとぼけというか、いやフォローなしに言うと馬鹿が登場するが、それの典型的なパターン。定休日なんて気にせず出向いてしまった。月のはじめは、割引になって1000円になるっていうから、欲に目が眩んで定休日を忘れてしまったのだ。
orz、って文字がありありと頭に浮かび、本当にそんなポーズをしたくなる。
しゃーねー、適当に川越をブラブラするかと、スカラ座の前にあるラーメン屋入ろうか数分迷うが金ないし、節約と逃げる。冷静に考えると映画観ようとした男が何やってんだ。
で、ヨソで『いも恋』ってまんじゅうを買う。
ほっかほかに温まった『いも恋』である。
画像で分かるとおり、上はあんこ、下はいも、が入っており、その上下のバランスが絶妙で甘さが抑えられ、同時にいものもほもほさも抑えられ、両者がタッグを組んで、俺の味覚を巧に攻撃してくれる。あと、腹持ちもよく、一個でも結構食ったという感覚がある。げふっ。
これなら、ラーメンを食わなくてもよかったなと言い訳して、いやホントは食いたかったけどそう言い訳して、店を去る。
他にも、良さそうな急須があったのでついつい買ってしまう。これで映画の料金をあっさり超えたが、惜しくはない。今までやたらでかい急須(葬式で大勢に使うような)を使っていたので、ちょっと人らしい道を歩めてるようで心が癒された。
(……すまぬ、縦画像で。アップしたはいいが、これにしかならず、困っている。がんばって部屋の個性を出さないようにしてるが、ちょっとだけあのキャラの顔が見えてる。気にするな)
……で、帰ってきたはいいが、風邪が再発して寝る(そりゃそうだ)。
で、うどん食って体力回復して今これ書いてる。結局、何しに行ったのか分からない。というか、映画どうしようと思うのだが……どうしようかな……。