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蒼ノ下雷太郎のブログ

一応ライターであり、将来は小説家志望の蒼ノ下雷太郎のブログです。アイコンなどの画像は、キカプロコンでもらいました。

霊界からの人間界に対するサイコーのオモテナシ(『貞子vs伽椰子』 感想) 

映画 感想

 この前、ある映画を見ましてね。

 六時ぐらいの回だったんで、やっぱり結構人がいて、中にはマナーの悪い客もいてね。

 上映中もペチャクチャうるさかったり、その前は前の席に足かけたり(前の席に人が座るとすぐ引っ込めたけど)、苛々しながらも何も言えないのが小市民のクズな俺でありますから、黙って見ていましたけど。

 でも、最後はみんな映画に沈黙して見ていましたね。

 もう、ペチャクチャも舐めた態度も取れないっていう――ざまぁみろっ!! って俺の心が叫びました(性格悪い)。

 

sadakovskayako.jp

 

 いやまぁ、俺みたいな奴もホラー映画だと例外なく死にますね。

 

 しかし、自分より恵まれてるものを嫌う――いや、自分より多くの集団を嫌うというか、何か集団で良い顔してる奴らを憎む気持ちは誰にもあると思う。いやまぁ、もっとぶっちゃけると、大衆を呪うって奴だ。

 俺は『貞子3D』も割と好きだったりする。(もう、ジャンルが違うものになってるけどね)

 貞子って、ようは大衆によって殺された人だからね。だから、VHSよりももっと大衆を攻撃しやすい媒体を手に入れて――と感心した。現実でも山村貞子のときのような事件はあるじゃないか。確かに道理的に許せない奴だけど、だからって集団であれこれ責め立てて、ついには子ども時代の手紙なんてさらす始末。

 おいおい、TVって最悪だなって思ってたら、ネットの反対意見でも『だから日本人は愚民なんだ』という輩が出る始末。最悪なことにどっちも始末が悪い。カーニヴァル化したいじめに一人一人が何の罪悪感もなく結末の代償も一切考えない、片方はそれを嘲笑するまた別の集団、どっちも救いようがない。そう、本当のホラーって悪霊でも化け物でもなくて、人間なんだよね。人間こそがこの世で最も恐ろしい。だから、貞子や呪いの家がしたことも、一種の復讐であるといえる。その気持ちを理解できない人は果たしているのだろうか?

 いるはずがない。

 と、悪霊は笑い、人の生を嘲笑する。

 そう、ふと自分のうしろ、横、どちらでもいいが。

 場所もどこでもいい、学校でも職場でもショッピングモールでも、クスクスッという笑い声を聞いたことがないか。それは嘲笑だ。他者の価値観や人生などおかまいなしに嘲笑の的にして娯楽品に変える最低の行為。

 だから、やり返す。

 理不尽に人を殺し、人が恐怖してあがくさまを嘲笑するのが貞子であり、伽椰子ではないのか。これが霊界からの人間界に対するサイコーのオモテナシという具合に。

 ……もちろん、それはとても醜い姿であるのだが。

 

 

 ここまで語って、あらすじもないのだが。

 この映画は二つの世界観をミックスしたものなに、すごく整理されていて分かりやすくなっているため、あらすじも簡単に済ませられる。

 簡単に言うと、貞子の『呪いのビデオ』、伽椰子の『呪いの家』にそれぞれかかってしまった女性達が、紆余曲折の末に常盤経蔵という凄腕の霊能者に巡り会うのだが。

 彼の提案が、呪いに別の呪いをぶつける――バケモンにバケモンをぶつけるというものだった。

 この常盤経蔵ってのも、良いキャラしてるんだよね。

 (ブラックジャックのイメージらしく、相方にはピノ子みたいなのもいる)

 

 映画の宣伝では散々ネタにもなってるし。

 かなり話を分かりやすくして、二人の悪霊の登場シーンもパターン化されたものだが……これ、かなり怖いのである。

 テンプレではない。

 歌舞伎の様式美になっているのだ。

 それでいて、作中ではメインキャラ意外にも死人が大量に出るんだが、その一人一人の殺し方もこれでもか!というくらいに驚かして責め立てる。

 最後にはもう……マナーのなってない客達も震撼するような、絶望につつまれる一作であった。

 

 最近の邦画は悪人や死人が群雄割拠し恐ろしいことになってるが、(最高ですね!)どうしたことかね。これ、町山さんが年末に帰国したら「日本おかしいぜ!ww」と爆笑するぜ!

 みんなも、この一連のおかしな悪人・死人ブームにのっかろう!

 以上、蒼ノ下雷太郎でした。

 

 

 

 

 ・新世紀桃太郎

 これも、集団の恐怖を描きたいですね。

 更新してるよ!

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