蒼ノ下雷太郎のブログ

一応ライターであり、将来は小説家志望の蒼ノ下雷太郎のブログです。アイコンなどの画像は、キカプロコンでもらいました。

『返校 -Detention- 感想』 こちらが動けば反応する

 最近、ちょくちょくゲームをしてる。

 

 いやぁ、おもしろいですね。ゲームは。

 近頃はやってもスマホゲーばかりで、昔の特撮流しながら作業を繰り返すもんでしたが、スイッチのゼルダやったりしてると、自然とスマホ忘れて時も忘れて、「ちょっとはつまんなく作れよ!」とキレるほど、楽しみました。

 ほんと、ゼルダは危険ですね。犯罪です。それほど、面白いゲームです。

 

 Nintendo Switchは、市販のゲームソフト。チップみたいなソフトで売ってる以外にも、ネット回線につなげば(自宅のWi-Fiとか)ゲームをDLすることができる。

 いや、あんまり入れすぎると容量足りなくなるので、SDカードが必要ですけどね。

 で、DLソフトの中にはゲームショップで売ってる以外にも、ネットでしか買えないものがあるのです――インディーズゲームですね。

 

 インディーズゲームとは?

 

 インディーズってのから分かると思いますが。

 任天堂とかソニーといった、でかい企業のゲームではなく、小規模な集団、個人で制作したものを指します。(だから、この例でいうと同人ゲームもインディーズになる。てか、昔のファミコンソフトも個人でやってるのなかったっけ?)

 まぁいい。ともかく、昨今ハリウッド映画のように大型というか、大規模な金をかけたゲームが流行ってるようですが、そのせいで多額の金をかけてるからどこかで見たことあるようなものも多くなり(と、電ファミのまんま受け売りを語るのはよしといて)あーだこーだあり、インディーズというのは、尖ったゲームが多いようです

 

 今回、語りたいのはその中の一つ――『返校 -Detention-』というゲームです。

ec.nintendo.com

 

 一度やったものとしては、ジャケットからして怖いんですが。

 インディーズゲームというのは、海外のものが多く、これは台湾製のゲームです。

 ホラーゲーム。

 日本産のホラーゲームから影響を受けたインディーズゲームは多数あるようで、どこも独自色を出すためにか、土着的な雰囲気の作品が多いらしいですが――と、IGNjapanの文章を丸パクリになりそうなんでやめといて。

 

 ストーリーとしては、突如学校に二人だけになった少年と少女の話。

 二人は学校から出ようとするのですが、川が氾濫して通れず、じゃあ引き返すかともどったら、悪夢のような状況に陥ってしまうという。

 こう語ると、よくある話と思われそうですが(というか、学校の怪談みたいか?)しかし、この作品は世界的に有名な作品であり、それだけで有名になるほど世界は甘くない。

 このゲームの時代設定は、1960年代。

 現代ではなく、過去にするのはもちろん理由があり、台湾では暗黒時代といわれる――白色テロ国民党が政権を執ってた時代ですね

(俗に、犬が去って豚が来たという……いや、犬も豚も好きだからあれだけど。個人的には日本も良い存在ではなかったと思うが)

台湾事件簿―国民党政権下の弾圧秘史

台湾事件簿―国民党政権下の弾圧秘史

 

 

【下手な日本語で】台湾製ホラゲDetentionの考察&ネタ解説をやってみる - ニコニコ動画

 

 

 当時の時代がどういうのだったかは、ウィキ参照でいいとは思いますが。

 ゲームプレイしたあとに、上記の本や台湾人による解説を見ると、より分かると思います。

 反政権的な思想は弾圧され、本を読むことさえも取り締まられた時代です。

 何故、その時代設定がなされてるかは、ゲームをプレイしてのお楽しみ。(ぶっちゃけると、分かる人には分かるが某静岡2のような感じだ)

 

 非常に物語性が高く、じゃあ、ゲームじゃなくて映画や小説でもいいじゃんと思われるかも知れないけど、ゲームはその世界観に没入することを体験するメディアであり、そして本作はそれをメタ的に捉えてもいるゲームだ。

jp.ign.com

 『この世界の片隅に』のように、陰鬱な時代を体験させる作品が度々出ますが。

 ゲームというメディアは、ただ見るだけじゃなく、こちらが行動するとあちらも反応するという双方向のメディアです。

 ある意味では、どのジャンルよりもその世界観に没入できる――そう、その国の暗黒時代といわれた歴史を。恐ろしいメディアです。

 

 一応、ゲームの難易度としては低く(というか、まずプレイヤーキャラは死なない。倒されても遠くに移動されるだけですぐに復帰できる)これにも理由あるのですが、しかも後半になってからは敵キャラみたいなのも出ません。

 ですが、怖いです。

 サスペンス映画のように次々と謎が紐解かれ、最終的には首を吊りたくなるような真実が待ってる――エンディングが二つあり、グッドとバッドですが、しかし、ここまで語っておいてなんですが、グッドは泣けます。

 とっても、泣けます。

(そこが、名作といわれる理由でしょうね)

 いや、エンディング見るだけなら動画がゴロゴロあるけどさ。ぜひとも、プレイしてみてください。

 ゲームは、こちらが動けば反応するのですから

 

 

 以上、『返校 -Detention-』の感想でした。

 機会あれば、またやろうと思う。次は『ゴルフストーリー』やりたいな。

 それでは、蒼ノ下雷太郎でした。

 した!