ちょいと前に見た映画で、『17歳の肖像』の感想を書こうと思う。
これはイギリス映画で、主人公はJK。女の子。
こんなの男の俺が見ても共感しないし、分かんねーよと思ったが、途中から共感しまくりだった。
町山智浩大将軍がキラキラで語ってたことの受け売りだが、舞台は1961年のロンドン。
当時はイギリスは、つまんない国と思われてたそうだ。
(ちなみに、ビートルズが出てくる直前というギリギリの年らしい)
だから、主人公の女の子はフランスに憧れてた。
昔の日本人がアメリカに憧れていたのといっしょか。
さらに当時のイギリスでは女は良い大学を出ても、教師ぐらいしか職場がないとされた。
だからこそ、もっと開けた場。ここじゃないどこかへ、に憧れていた。
もう、この時点で感情移入しまくりなんだけどね。
ここじゃないどこかへ、は俺の魂そのものだよ!
だけど、主人公はそれが途中で叶ってしまう。叶うというか……まぁ、イギリス国内ではあるが、大人の世界を見せてもらうんだ。
具体的に言うと、カッコイイ大人の男性と付き合うんだが。
で、これ。
原題が『An Education』、教育って意味なんで、もうこれだけで展開が読めそうだろう。てか、そうだよ。うん。
でも、こういう経験って誰しもあると思うんだ。
若さゆえに周りが見えなくなって、とんでもない道を選んじまうの。
俺なんかそうだけど!
いや、高かったなぁ!
ほんとね。
俺の場合も忠告してくれる人はいたんだけど、いや逆に押し進める職場の先輩もいたんだけどさ……んぅ。
ごめん、俺が何を言ってるか分からないって人もいうから、具体的に言うと。俺は昔、自費出版をしてね。
いや、親に金まで借りて貴重な経験はさせてもらったと思う。それに友人や知人は止めてくれた人もいたし、全て俺の責任なわけでね。(いや、自費出版全部がどうこうって言うつもりもないが)
この映画の主人公も、こんなカッコイイ男と結婚するなら、学校とか意味ないじゃん!
って、学校やめたりね。
ほんと、辛いんだけど。でもこの映画、全てが発覚したあともちゃんと主人公がどうするか描いていて好印象だった。いや、原作が自伝的なんだっけ。自伝だっけ? だから、当たり前っちゃ当たり前なんだが。でもこれ、迂闊にゼロから創作すると、最後まで描かない人も多そうだよね。でも本当は、それでもどう立ち上がるか、を描かなきゃ本当はいけないんだ。
俺もこの歳まで、まだ夢をあきらめられないと必死こいてるが。
途中、「うおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」と叫びたくなることもあるが。
でも、こういう映画を見ると、俺も負けてられねーなと思うのです。
キッズ・リターン風に言うと、「まだ、始まってもねぇよ」。
あまちゃん風に言うと、「まだ終われないから!」だね。
俺だって、まだ始まってもないし、終わることもできねーよ!
そんな、蒼ノ下雷太郎でした。今日のとこは、これで。