いやぁ、アメリカはほんとロシアが嫌いなんだね。
あ、そういう映画じゃない?
そうだね……いや、つい気になっちゃうんだけど。
しかし、映画の内容自体はいい。
いわゆる、舐めてた相手が殺人マシーンでした系。
ここテストに出ますからね。知らない人はぜひ覚えておいてください。
アジョシとか、96時間とか。あと、高倉健さんの映画もこれに入るんじゃないかな? いや、こっちの場合は最後まで舐めなきゃよかった系か(どういう系だ)。あと、アウトレイジ! あの冒頭とかね。ほんと、舐めなきゃよかったという。
序盤はたしかに退屈っちゃ退屈なんだけど。
でも、それは徹底に主人公の描写をしてるからなんだね。
妙にきっちりとした生活――いや、きっちりすぎじゃない?
テーブルの上のモノとか、イチイチ整理するし。それほど度を超えるくらいに。
でも、職場の友人達との関係は良好で。
普段は本を読むのがスキらしく、『老人と海』を店で読んでたりね。
そして、助ける相手との関係も見せてくれて。
ここまで描いたからこそ、主人公がことを起こす際に躊躇する様子が重いんだよね。ほんと。
舐めてた相手が殺人マシーンでした系でも、かなり理性的というか。
お前は、高倉健さんかってね。
いや、ことを起こしたら限界フルスロットルで止まらないんだけどね。
ば、爆破って……。
だが、最後の戦いは静かなBGMと共に主人公が敵を倒すのが、アクションというよりアート映画のようでとてもキレイだった。もう、あれだけで五億点、さらに五億点で十億点! なんじゃなかろうか。
まぁ、あの主人公はまた日常にもどったらしい描写で終わったけど……俺も無理だと思うんだけど。だって、あの爆破はw
お前、ジョーカーだってもうちょっと感情見せたぞ! 爆破で!
いや、そこがこの主人公のかっこいいとこなんだけどね。