蒼ノ下雷太郎のブログ

一応ライターであり、将来は小説家志望の蒼ノ下雷太郎のブログです。アイコンなどの画像は、キカプロコンでもらいました。

『がっこうぐらし』二話 感想

 ちょいと遅くなったけど、二話の感想。

 

 なんかOPが変更になって。

 露骨に悪趣味に、ね。

 かわいらしいタイトルにゾンビって、これどうなの!? と思わせる。

 だが忘れてはいけない。それを見て、ヘラヘラ笑っている俺等の方が悪趣味なのだ。

 

 スコップの奴が、ゾンビを殺すときモノを壊すように意識的に考えないようにしていたのも印象的だった。

 あれか、昔の兵隊とやらもというか今の兵隊とやらも、人を人として認識せずに戦わせることで能力を向上させる。

 どんな軍人も人を殺すことにはためらうようで、戦争で一発も人を撃てずに大量死することなんてしょっちゅうだった。だから軍は考えた。教育の過程から変えていけばいいのではないか。射撃の訓練で、人型の的を狙わせれば……。

 何もアニメの中だけじゃなく、現実でもやってるようなことなんだ。

 この人型の例は、人の形を撃つことに慣れさせる訓練で、ちょいと違うけどさ。でも、昔の戦争って敵を悪魔だとかののしることで、罪悪感でカバーしてたんだろうね。皮肉なことに悪魔だと思わないと殺せないんだ。

 

 まぁ、二話ではその考えも否定されちゃうけどね。

 しかも、ほんと何気ないことで、ね。

 でも、スコップはこれ以前にもゾンビを殺してきて……何より彼女は、おそらく憧れの先輩を……って話だったけど。

 

 それを知って今回の話で一番心に来たのは、ゾンビの視点なんだ。

 これはゾンビにも視覚があるということ。

 最低でも、相手がどんな奴かぐらいは分かるって意味をあらわす。

 だから、ゾンビの視点で女の子達を見るとある意味、怖さがあった。

 だが何よりこわかったのは、スコップの過去を知って重ね合わさったとこからだ。

 ようするに、スコップが殺した先輩はちゃんと誰が自分を殺したか分かっていたということ。

 いや、意識があるかどうかは分からないけど。

 でも、最低限、どういう人物かは姿・形でも分かるしね。

 こういう姿・形をした奴が――ああ、殺したんだ。とくらいは、考えられたんじゃないかな。

 それがまた、辛いのだが。

 

 第一話といい、人の視点がかなりキツイ現実を見せるアニメであるが。

 いや、ホントゾクゾクするが。

 萌えアニメという衣を被った上で、だからね。

 なまじ、ストレートなホラーをやられるより怖い。

 

 一応、『がっこうぐらし』以外でもそういうアニメというか動画はあって。

 『ひぐらし』も一応それに入るのかな。

 あれ、当時はがっこうぐらし以上に話題になってね。

 最初はコミカルな日常が続いていたから、いきなりドンッと空気が変わってすさまじい恐怖があった。

 しかも、今まで明るかった日常に、実は真性の狂気がひそんでいた

 と思わせるものでね。

 この手の作品は他にもあって。

 『なつみSTEP』というのが代表的になるのかな。

  (NATSUMI STEP! なつみSTEP!

 まぁ、くわしいことは検索すれば分かるけど。

 これも実は、怖いっていう内容なんだけど。

 

 反転する怖さ。

 これまで明るかったものが、一転して狂気に変わる。

 これって、一直線にホラーを描くよりタチが悪いよね。

 恐怖から逃げようと明るい曲を聴いても、もしかしたらあの作品のように~、と裏まで考えてしまう。

 しかも事前に情報がなかったら、身構える余裕もなく恐怖がやって来る。

 いや、こういうのが大好きなんだけどね。

 この手の話は他にもあって。

 例えば、掲示板に貼られる『一見すると分からないが、よく読むとおそろしい話』とかもあって……と長くなりそうなんで、今日はこれで。