となると……どうするか。
俺が一番好きなのは『アルジャーノンに花束を』だが。一番好きが、人生に影響を与えたってわけじゃないんだよな。(ちなみに二番目に好きだったのは『エンダーのゲーム』)
俺が今の作風になったのは……多分、これかな。
スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee (1) (富士見ファンタジア文庫 136-8)
- 作者: 冲方丁,はいむらきよたか
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/01
- メディア: 文庫
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何ともまぁ、かわいらしい絵柄である。
何せ絵師が、あのはいむらきよたかさん。
あの、とある魔術の人だからね。そりゃ、かわいい女の子だよ。表紙は!
だから、つい、手にとっちまったんだよ!
だが中身はテロリストと戦う憲兵隊やら公安の話だ。
この表紙の少女達も全身のほとんどを機械化した、特甲児童と呼ばれるものだ。
彼女らは冷静に考えると魔法少女のように変身するのだが、その手足は機械なため、テロリスト達との戦いで壊れたらダルマのようになる。(てか、それを見せつける場面が実際にある)
少女達の話は地獄そのものだし。
じゃあ、テロリスト達はどうかというと。彼らもテロをするしかない事情に陥ってテロをするのであって――それが途方もない情報量で描かれて、とことん、登場人物達を責めていく。ジャック・バウアーもびっくりの内容で。
コレ見て俺は「あ、ラノベでここまでやっていいんだ」と勘違いしちゃったんだね。
(実際は違ってました)
これを読んで以降、神山健治の『攻殻機動隊 stand alone complex』にもはまり。
それ以降、SFの世界にどっぷり浸かってね……。
まぁ、主に軍事ものをからめたSFなんだけど。
さらに、それ以降も伊藤計劃さんがいたからそれの影響も受けちゃって――知ってるか、俺は元々は西尾維新の影響下にあったんだぜ。だから、俺の人生に影響を与えた1冊は間違いなく、あの妖精達の仕業なのである。
だって、しょうがないじゃないか。表紙かわいいんだもん。