小説家になろう、で投稿してた『7start』を改めて校正している。
まあ、カクヨムに送るつもりなのだ。
校正してみると、これでも俺は成長してるんだなと実感する。それだけが唯一の救いか。
あと、校正してて、このキャラクターってこんなかわいかったんだなとか、感じることがあった。
四鹿とか、かわいいね。
こいつを不幸にする奴は地獄に落ちればいいよ。
で、ずっとエッセイの一部みたいなのを書いてるのも、アレなんで。
いい加減、映画の一つくらいは紹介しようと思う。
といっても、紹介する必要があるのかっていうほどの有名映画ではあるんだけど。
『感染』である。
一瀬隆重プロデュースによる東宝配給のホラー映画のブランド『Jホラーシアター』の作品の一つ。
というか、第一作目。
それがこの、『感染』だ。
実はこれドラえもん映画のように同時上映した作品らしく、そのもう一つというのが鶴田法男監督の『予言』である。このブログでも以前取り上げた。
もう、事件が起こる前からこの病院何か怒るよっていう雰囲気でね。
個人的にはJホラー独特のワッと驚かせる怖さというより、もっと陰湿でジメジメとしたというか――雰囲気で怖いというか、いや正しい言い方をするなら、不気味か。
ともかく、不気味な映画だった。
俺は以前病院関係の仕事をしていて、といっても下請けなんだけど、だからか病院の設備はそこそこは見慣れてる。環境というのは重要で、真っ暗な部屋に人を閉じ込めたら云々だけじゃなく、病院にもそれは関係する。
ただでさえ、病気やケガで弱っている人が多い場所だからね。病院って、明るい色で床が塗られてたり、見てるだけでイヤされるようなケアがされてるんだよ。
だが、この映画の病院はそんなことはない。
むき出しのコンクリート、壁、床、天井はパイプが堂々とむき出しになっていてまるで地下にいるかのよう。むせるようなニオイさえも感じられる。スタートレックのような清潔感あふれる要素はどこにもなく、あるのはブレードランナーのような少し汚い病院内のみ。
もう、これ事件が起こる前から怪しいのに、事件が起こると急にアクセルがかかってきてね。
話としては、重傷の患者の治療中に医療ミスが発生。
この件に関わっていた者達はこれを隠蔽しようと画策するのだが。
それから次から次へと異様なことが起きて――
と、説明したはいいが、いやこの医療ミスの事件が起こる前から。
この病院は不気味なんだけどね。
鏡に向かって「あら、そこにいたの?」と話しかける老婆。
キツネのお面を被った少年。
縫合が下手くそと言われ、次は出来ますという研修医。それを示すように練習で人の皮を持ってきて縫合の練習をする。
患者に何度も注射の失敗をして、自暴自棄の看護婦。
もう、病院に関する不気味な負のイメージを全て持ち込んだかのような悪夢!
こんな病院、誰も行きたくねーよ!
この映画は題名が『感染』であるからとして、俗にゾンビものやパニック映画でいわれる感染モノとしても有名なのだが、ここでの感染って、具体的なウィルスとかじゃないんだよね。
途中で説明されるが、意識らしい。
それがまた斬新で、なおかつ最後はちょっと分かりにくくなってるんだが――これはネットで考察もあるだろうし、各々で判断してほしい。
ともかく最初から最後まで不気味。ひたすら不気味。
これに尽きる。
幽霊が背後からバァッーではなく、殺人鬼がいきなり襲いかかる、でもない。
昆虫の死骸をなすりつけられるような、便器に顔をつっこまされるような、不快感、嫌悪感――吐き気を催すほどのドグラ・マグラのような、クトゥルー神話のような不気味さが、この映画にはあるのだ。
ともかく、おすすめです。
この映画を見た方は、もちろん同時上映された『予言』も見てね。
以上、蒼ノ下雷太郎でした。
した!