昨夜、『ストレイト・アウタ・コンプトン』を見てきた。
80年代、世界中に大きな影響を与えたHIPHOPグループ『N.W.A.』の伝記映画。
アメリカでは興行収入が三週連続で一位を記録したらしく、『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』さえ抜いた化け物作。
いやもう、俺ごときが比べるのもおこがましいというか。
俺とはあまりにも違う環境、埼玉とコンプトンだけどね。でも、すごい共感できた。
胸くそ悪い現状、そしてそれをぶち壊したい衝動。
コードギアスでも、ガッチャマンクラウズでも、進撃の巨人でも何でもいいけれど――どれもが共通して抱く気持ち、革命を起こしたいかのような破壊衝動。異世界転生や萌えものよりも、実はその手の作品が何十年も前から多い日本では、聖書的な作品じゃなかろうか。ていうか、俺にはそうだった。
コンプトンという治安の悪い街に住む若者達が、音楽を武器に成り上がっていく――と語れば一言で済んじゃうけどさ。これは単なるアッパー系じゃないんだよ。これだけなら、無条件で麻薬を飲んだようにラリラリできるかもしれないが、彼らが成り上がったのには明確な理由があり、それは言うな・言うなと散々押し付けられても逆に押し返す力。勇気のようなものがあったからこそなんだ。だからこそ、『fuck the police』ていうシーンには感動しちゃった。(いやまぁ、それに対する因果応報なオチも史実だから用意されてるけどさ)
……あぁ、だめだ。これ以上、うまく言葉にできない。
過激な発言をおさえちゃうっていうチキンもあるけれど。
もっと、自分が何をぶち殺してやりたいかを明確にしてないんだな。
でも、この映画こそが俺が『7start』でやりたいことなんだと確信した。
この映画じゃ、敵となるのはただ散歩しただけで逮捕しようとするクソ警官だが、警官ってのは使う人によって置き換えていい。俺の場合は、それが何なのか。まだちゃんと決まってない。でも、決まったら思う存分に使いたいな――と思う、今日この頃でした。
いやぁ、ほんと感動した。
ギャングスタラップの要素を、小説にうまく生かせないかな。以上、蒼ノ下雷太郎でした。