この前、『街を変える小さな店』という本を読んだ。
街を変える小さな店?京都のはしっこ、個人店に学ぶこれからの商いのかたち。
- 作者: 堀部篤史
- 出版社/メーカー: 京阪神Lマガジン
- 発売日: 2013/11/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (20件) を見る
どういう本かというと、アマゾンやら便利ゆえに巨大な経済パワーが業界を席巻する中(今変換してたら石鹸と間違えて出たが、あながち間違いでもないのか。石鹸のように汚れとして排除されそうだ)それでも、京都には昔なじみのような店がいっぱいあるんだぞ! と見せつけてくれる本だった。
いやまぁ、『天狼院書店』さんとか、あと『ヴィレッジヴァンガード』さんみたいな本屋を連想すれば分かりやすいと思う。
正直、ヴィレヴァンは俺、最初は本屋だと気付かなかったんだが……学生時代はその魅力にはまって、随分と買い物をした記憶がある。
そう、本屋だからできること。
通販だとあっちが本を薦めてはくれるけどさ、何かこっちが調べた情報をもとにしてね。でも、自分で偶然見つけるというか。
テレビでたまたまおもしろい映画を見たような体験が――通販であるのかというと、微妙なとこがあると思う。本屋は、それをさせることができる。
何より、こう液晶の画面越しじゃなくてさ、もっと本屋の人の熱いメッセージ。俺はこれがおもしろいと思うってのを、もっと前面に出せると思うんだよね。(いやまぁ、そうはいうものの俺も通販をよく使うけどさ。中古で買うのが多いから)
さらに、本屋側が動くだけじゃなくてね。
本屋って、ようは『場』だから。『空間』だからさ。
本屋側だけじゃなく、お客側も、何かやろうとする意志があるんだよ。
(それをうまく扱っているのが『天狼院書店』なんだけど)
(ここで小説家育成講座ってのがあって、今さっきその存在に気付いて落ち込んでるけど……うぅっ……)
時代はどんどん便利な方――便利な方へ――楽な方――楽な方――と、進んで行ってる。
だから、この本で取り扱われるようなことは時代に逆境してるのかもしれない。
この本で出てくる本屋が何をするかと言えば、今の時代の人がめんどくさがるような知識をつけるってことだったり、お客同士のつながりを大切にするってことだったりするのだ。
確かに、旧時代的かもしれない。めんどくさいかもしれない。
正直俺も、人とあまり付き合い方がうまくない方なんだけど。
でもさ……それで、本当におもしろいものを失いたくないじゃん。
小島秀夫さんみたいに危機に陥ったらどうすんだって話。ゲーム業界だけじゃない、日本の映画業界だって、小説だってそうだ。クソつまんねーばかりが反映されて、楽な方へ、楽な方へ移り変わっていく、それが本当に良いことなのかよ馬鹿と――いやもう、俺がカクヨムに投稿するのは、そういう作品ばかりなんでね。
時代なんて、知らねーよボケ!
っていう、作品をともかく描きたいと思います。
去年の映画だけど『クリード』。
クリード チャンプを継ぐ男 ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2016/04/27
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (1件) を見る
ロッキーがアポロの息子に、父親はどんなヤツだった?と聞かれたときの答えがね。
「史上最強のボクサーさ」ってのが、もう号泣してね。
いや、その他にも、この主人公の母親と初対面のシーン、ゆびがほどけるとことか。
彼が必死にロッキーに生きてくれと頼むとことか。
いずれクリードシリーズが続いたらロッキーがミッキーみたいなことになったらどうしようと、見る前に危惧してた俺を嘲笑うように辛く重い展開のオンパレードなんだけど、それでも懸命に彼なりに立ち上がって、向かっていく姿がホントかっこよくてね……。
ライムスター宇多丸さんの映画評でも言ってたけど、今はもう伝説の偉人が通り過ぎた時代だからこそ――だからこそ、例え誰からも見向きされなくても、立ち上がろうとする者がいる!
日本の映画って、昔はすごかったんですよ?
というつもりはない。どこかの映画祭じゃないんだ。
ただ、昔は! で済ませたくないんだ。今はすごいんだ! と言いたいんだ。
それはラノベでも同じなんだよ、馬鹿! ケツナメ小説しか書けないなら便器につかって流れてろ! あーうん……言っちゃった。もういいや!
ともかく、クリードのような熱い信念でね。がんばりたいと思います。
ま、最初は出す作品は『7start』ぐらいになりますが……。
えーと、以上蒼ノ下雷太郎でした。
クリードがYouTubeの動画で、自分の父親の動画映像を重ねてスパーするのが……とても共感して、同時にあいつの悲しい想いが胸を張り裂けそうで辛かったけど。
でもね、クリードはそれよりも何倍辛いことも経験して立ち上がったのがね。何より、最後にロッキーとあの場所に行ったことがね。ほんと……ともかく、俺もがんばりたいと思います。
本日二度目、蒼ノ下雷太郎でしたぁ。