これまで、ライターやったり小説の新人賞応募したりしながら。
いくつか、バイトをやってきた。
待遇のよいバイトもあれば(まぁそういうのは大抵いっしゅんだが)、本当にくそなバイトも多かった。
俺は埼玉在住だから東京になると、どうしても交通費が高くなる。
それなのに交通費はくれないし、交通費はくせないくせに東京のある現場で働かないとキャリアが上がらないとか言われて――なんだそれと、その現場無視したら勝手にあちらの態度が悪くなったりして。
他にも警備のバイトで、一時間以上余計に働いたときも何にも出なかったりしたこととか……。
いや、働く上ではどうしても目をつぶらなきゃいけない。年長の世代じゃとくにそうなんだろうけどさ……でも俺がムカツクのは、その余計に働いた分も日本的な集団ロジック「まぁまぁ」という雰囲気でもみ消そうとすることなんだよね。
そこまで言うかと思われるかも知れないが……俺なんかまだいいほうで。
他にも山ほど言いたいことがある奴はいるんじゃないか?
(俺は他にも学生の頃やってたバイトで、雪山で遭難しかけたこともあったけどさ)
それもとくに何の手当てもなくて、ただ翌日の学校を休んだだけで徒労に終わって……それもこれも、「まぁまぁ」で収めなきゃいけないのかよ? と昔から憤った気持ちがあった。
(いや、こういうのって日本だけじゃなく世界共通なんだとは思うけどさ。他の国を調べるとね……もっと……って)
以前、『7start 2.0』を創作してる際に。
ある対談本の一文を参考にしたことがある。
題名が、その一文なんだが。
この一文って――ニューヨークタイムズに載った『フルメタルジャケット』の映画批評らしいんだよね。
あぁ、そうか。これまで、多くの新鋭と呼ばれた作品って――こういうものだったんだと、俺は悟りのような何か。名探偵コナンでいう「ビビビッ!!」が芽生えた気がしたんだ。
今の世の中、閉塞感でつつまれている。
これまで散々好き勝手やってきた世代が、もうこの先に未来はないと絶望し。
それをまざまざと毎日見せつけられる若い世代。
さらに就職難、搾取する企業などなど、ただでさえ悲観的な景色なのに騙してやろうという輩が大勢がいる。
そんなくそむかつく現在だからこそ――それでも立ち上がり、戦う者達を書きたいと思った。
俺が書いてる『7start 2.0』は、そういう主人公が出てくる話です。
一時的な快楽の幻想は確かに幸せかもしれない。
でも、最終的に必要なのはそれでも……と立ち上がる自分自身何じゃなかろうか。それを伝えるためにと、俺はロッキーの曲を聴きながらテンションフルマックスマッドマックス状態で、今日も小説を書き続けるのであります。
【神回】町山智浩 なぜ映画を観るのか?どんな映画を観るべきか?
個人的に尊敬する人で、映画評論家の町山智浩さんって方がいますが。
ここで語られること――共感できる主人公だからこそ、そいつがヒーローになる瞬間は最高のカタルシスになる。
そう信じて……これからも書いていきます。
安易なテンプレなんてブッ壊せ!
以上、蒼ノ下雷太郎でしたぁ。
した!