ニコニコで、『肉』を見た。
まぁ、ホラー映画で『肉』って題名だとやることは一つである。
何も予想を裏切らない。予想どおりのことが起こる。
江頭2:50さんが現れたら、そりゃ脱ぐし。
町山智浩さんがコメディを語ったら、そりゃ脱ぐし。
もう一種の、宇宙の理のようなね。何言ってるんだろう俺。
えーとまぁ、ネタバレなるのかな。いや、俺けっこう映画の感想でボロボロネタバレしてるけどさ。
このジャケットから連想される通りのことが起こる。
(関係ないけど、DIRENGREYの名曲で『脈』と『FILTH』って曲がある。ラブソングだ)
あるさびれた町に、ある一家が住んでいる。
そこの母親がある日、病気で死んじゃうんだ。
あるある多すぎるな。
ともかく、それ以降は娘達しっかりしろよ、と父もそろそろ歳で引退だから、と。
あることを任される。
また、あるあるだ。
娘達――姉妹も、まだ小さい弟もいるし、がんばらなきゃと意気込むんだ。
あるある。
話とは関係ない話をするが、このさびれた町では度々、行方不明者が出てて――
この一家に受け継がれているあることというのは、伝統として受け継がれてるんだ。
駄目な日本映画のようにぺらぺらと説明したりはしないが、ざっと軽い説明はある。
一家のはじまりの世代から、行われてたことらしい。
貧しく、食べるものが限られて、寒くてこごえそうで――
タチの悪いことに、あることは宗教心とむすびつけられ、より頑強な信仰心強いものになってしまった。というか、冷静に考えれば初代がやっていた頃とは違って、食べるものは困らないはずなんだ。娘達はそれを知っていた。(学校にはちゃんと通ってたらしいし)だから、彼女らはあることをするのに戸惑う。
そう、あることをするか・しないか。
続けるか・続けないか。
いくつもの二択に戸惑い、葛藤する。これは一種の青春映画として見ることができるんだ。
途中で全てのあることは暴かれてもう万事休すかと思うが、伝統を守ることに熱心な父親はそれを許さず――最後も、姉妹はこのまま伝統に呑み込まれるんじゃないかと危惧したが――ま、それ以上は楽しみを奪うので、興味ある方はごらんになっていただければ。
何か内容をぼかして分かりづらいかもしれないが。
ま、それでも気に入った方は見ればいいと思います。
最後は、「あっ」と驚く展開になるのでね。
最初は予想どおりと散々言いましたが、予想どおりなのは序盤だけでね。
ああ、ホラー映画だしね……と。
でも、最後はそうくるかと、そうなっちゃんだ(泣 と悲しむこと間違いなしなので。みなさん、予想を裏切られてください。
以上、蒼ノ下雷太郎でした。