蒼ノ下雷太郎のブログ

一応ライターであり、将来は小説家志望の蒼ノ下雷太郎のブログです。アイコンなどの画像は、キカプロコンでもらいました。

ひさびさのブログだぞ(『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃』 および 超人幻想などの感想も)

 いやぁ、最近ブログ書いてなくて、中には(蒼ノ下死んだんじゃね?)と思ってる人もいるかもしれないが……いないよね?

 生きてます。

 最近、クレヨンしんちゃんの映画にはまっててね。

 で、見てたらもう語りたい脳が止まらないので、筆をとったならぬキーボードをとったわけ。

 

 

 内容としては、かなり異色だ。

 映画の構造というか、普通の映画としても、クレヨンしんちゃんの映画としても異色。

 しかし、個人的にはこれはクレヨンしんちゃんをメタ的にとらえた隠れた傑作なのではないかと……い、いや、その分、犠牲にしたものもあるにはあるけどさ。

 

 というか多分、話としては押井守の『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』に近いんだけどさ。最近だと、まどかマギカの劇場版か。

 

 

 いつも映画だと、突拍子もないSFだったりファンタジーに巻き込まれて、大冒険を繰り広げる野原一家だけど。

 今回はかなり小規模。

 

 何でも、時間の歪みがどうたらこうたらで、異次元のような場所(実際には違うけど)で三分間戦ってくれというんだ。

 戦う相手は、怪獣。

 街を破壊し、人々を襲っている――止めるのは野原一家、戦う際には未来人(野原一家を巻き込んだ張本人)の力を借りて、それぞれがイメージするスーパーマンだったり、魔法少女っぽかったりするのに変身する。

 ――で、映画はひたすらこの流れが繰り返されるんだね。

 変身しては戦って。

 変身しては戦って。

 ……まぁ、これがエンタメ要素を薄くして、人気がない理由なのかもしれないけど。

 でも、この映画のすごいとこは、次第に巻き込まれただけのはずだった野原一家が、段々と(自ら)戦うことに積極的になるんだよね。

 いや、みさいえとか最初からテンション高くなって、戦ってたけどさ。

 

 その、テンション高くなるというのは、合間に現実のシーンをはさんで描写される。

 朝起きて、飯をつくり、しんのすけを幼稚園のバスに――乗せられなくて、自転車で追いかけたりする、とことか。

 会社で上司に叱られるとこ、とか。

 そう、だから変身して戦うってのは、ある種の解放感――それこそコスプレするのと同じ感覚になってきてるんだよね。その変身して戦う間だけは、完全無敵のヒーローとしていられるから。

 最初はみさえだけだったのが、ひろしもやるようになり、ひまわり、しんのすけ、シロもやり始める。……で、段々と家の中が変化して、ゴミが散らかり、いつもの幼稚園のバスが止まると、玄関にゴミ袋が散乱して『!?』という状態になる。

 見ただけで分かるゴミ屋敷。

 というか、育児放棄だね。その状態だと。五歳や〇歳の子供がいるからさ。

 事実、みさえは変身して戦うチャンスが出たとき、ひまわりのミルクをしんのすけに押し付けてまで向かってしまう(あの、みさえ、がだ)。

 まるで、インターネットのネットゲームにはまりすぎたかのようだ。

 

 このままじゃ、どうなるんだ。

 しんのすけの恐怖に反応するかのように、怪獣の強さもあがっていく。

 ついにはみさえやひろしが、怪我までする始末。

 というか、瀕死でどうにか勝った状態で、次は絶対に勝てないんじゃないかとようやく危機感が芽生えてしまう。

 そう、現実から逃れるための非現実――幻想が、良い夢だったはずが、悪夢になってしまったのだ。

 二人はもう戦うのがこわくなり、怪獣が出ても戦うのを拒むのだが――しんのすけは、戦いに行くんだね。

 このときに行った理由が。

ひま(ひまわり)に女子大生になってもらって素敵なおにいさまって友達に紹介してもらう

 なのが、非常にしんのすけらしいのだが。

 

 でもこれって、ようはひまわりの――妹の未来を守るためだよね?

 この映画の冒頭は、アクション仮面の夢を見るしんのすけの話なのだが――そのとき、アクション仮面に『きみにとっての正義とは何か?』と問われるんだ。だから、これは非常にしんのすけを象徴する話だ。

 彼はこれまで、どの映画でも家族や友達、もしくは仲間となった者達のために戦ってきた。それが、これにあらわれてると言える。

 

 

 俺が何でこの映画を見たいと思ったかは、このサイトの記事がキーになってるんだけど。

 考察 ケツだけ爆弾クレヨンしんちゃん研究所

 クレヨンしんちゃんの映画といえば、まぁ戦国だったりオトナ帝国が名作として人気――は、みんな知ってると思う。

 でも、実際はそれ以外にもクレヨンしんちゃんのキャラクター性を保ちながらも、本来の映画のおもしろさ、西部劇だったりSFだったりを盛り込んだ、非常に濃厚なエンターテイメントをやっているんだね。

 だけど、中には評判だけじゃなくアンチが多い人がいて。

 それが、この映画の監督なんだけど――いや、俺は大好きなんだけどね。

 

 上の考察で書かれてるのは、『オトナ帝国』は確かに名作で、クレしんとしても、一個の映画としても優れている。

 しかし、少々理想の家族像として野原一家を描いてないか?

 そもそも、野原一家とは一般家庭の象徴だったのではないか。

 ならば、少々雑というか、家族として歪さもあるのが、むしろ野原一家であると言えるのでは?

 そもそも、これまでのクレしん映画で野原一家が正義の側にいたのは、野原一家の家族を守るために悪の側を倒す必要があったからで。

 ぶっちゃけ、矛先がちょっとずれたら、『世界』よりも『家族』を選ぶのではないか。

 それを問うたのが『ケツだけ爆弾』という名作の映画なんだけど。(これはまた、いつか語りたいと思う)

 

 そして、『映画クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃』は。

 そのことを濃厚に描いた作品だ。

 いつも巻き込まれる側だった野原一家が(当たり前だ。ごく普通の家庭は、ゴールデンウィークに旅行することはあれ、戦国時代やファンタジーの魔物と戦ったりなどはしない)最初はいつも通りに巻き込まれただけだったのに、気がついたら自ら積極的に戦いにのめり込んでいった。

 確かに、現実を忘れて非現実にのめり込むのは楽しい。というか、小説家になりたいなんて言ってる俺とか、とくにそう。よく分かる。

 でも、だからといって現実を忘れてはいけない。完全に忘れてはいけないんだ。非現実は現実があってこそ成り立つのだから。

 これは、ヒーローを描いた作品にもいえる。

 ぶっちゃけて言ってしまえば、ヒーローが持つすごい力だとかすごい武器だとか、そういうこと自体には何の価値もない。本当に重要なのは、それで何をするか。

 何を、しようとするかだ。

 だから、しんのすけがこの映画で言った『妹の未来を守るため――家族との未来を守るため』それだけじゃなく、彼が守りたいと思った者達を守るために戦おうとするのは、非常に感動的なのである。

 

 こんだけ長く語って、さらに他のアニメの話をすると、また困ったことになるのだが。

 ちょっと前に、『超人幻想』というアニメがあった。

  もう、強引に短くまとめると、特撮のヒーローなどが現実となった世界(正確には昭和の時代で)を描いたアニメだ。

 ここでは、頻繁に『超人とは何か』を問いかける。

 超人なのに何もできなかったり、超人なのに悪事に手を染めたり。

 現実を何一つ変えられず、むしろ社会の闇に染まっていく。まるで、ただの人間のように。

 それでは、超人とは一体なんなのか?

 理想が何度も裏切られて、朽ち果ててく中、主人公が出した答えが、本当にすばらしい作品なのだが――。

 

 これでも、『超人とは何か』で、ただ単に力が強いとか、すごい能力を持ってる、という答えにしてないんだね。

 問題はそれで何をするか。何をしようとするか。

 何も超人幻想だけじゃない。

 アメコミ――キャプテン・アメリカだってそうだ。

 元々、キャップは世界大戦当時ひ弱な青年だったのが、改造による超人になったんだけど。

(町山さんの解説から語るが)そもそも、彼は虐げられていたとこの出身(アイルランドらしい)なんだね。(正確には二世だっけか)

 だから、いくら虐げられていても、新しい場所で何者にでもなれるアメリカ――その国の理念のために彼は戦うことを決意した。(当時はアイルランドはアメリカと敵対ってなってたらしい)

 皮肉にも、彼のその想いはときが経っていくごとに裏切られ、アメリカ政府と戦うハメになるんだけどさ。

 でも、彼が戦う理由ってのは、何者にでもなれるはずだったアメリカ合衆国――その理念のために、戦ってるんだよね。

 

 そう、俺はしんちゃんが、とてつもないヒーローに見えてすごい良かったんだ。

 ちゃんと、現実の五歳児のしんちゃんも、一般家庭の野原一家も描きながら。

 でも、家族――いや、誰かのために戦うその姿が、とてもまぶしく見えたんだね。

 もう、俺この映画観て号泣して、いや大抵ヒーローを語る映画観ると号泣するんだけど、俺が号泣偏差値を勝手に取ったので語ると、号泣インパクトだったね。うん。ものすごい、号泣だった。(ちなみに、『ケツだけ爆弾』では号泣ビッグバン)

 

 ヒーローとは何なのか。

 それは、以前書いた『アイアム・ア・ヒーロー』の感想でも書いてるけどさ。

 そのときに書いたのは、本当にヒーローに必要なのは力でもなんでもなく、優しさと書いたが。

 言葉は違うが、今回も言ってることは同じだ。

 何をするか、何をしようとするか。

 その基点となる――優しさこそが、ヒーローの本質なのである。

 安易な引き金に何の価値もない、大事なのは優しさによる重さである。

 それ以外は、あくまで飾りなのだ。

 

 

 ちなみに、俺なんかがついでにというのも、何ですが。

 俺もヒーローを題材にした小説を書いてます。

ncode.syosetu.com

 ヒーローとは何か。

 周りから、『悪』とされてるものを倒せば、それでヒーローになるのか?

 違う。

 ということを、書いた作品です。

(ちょっと、四万文字におさえるため、急ピッチなとこあるのはご愛敬)

 

 と、流石にそろそろ長すぎる。

 以上、蒼ノ下雷太郎でした。した!

霊界からの人間界に対するサイコーのオモテナシ(『貞子vs伽椰子』 感想) 

 この前、ある映画を見ましてね。

 六時ぐらいの回だったんで、やっぱり結構人がいて、中にはマナーの悪い客もいてね。

 上映中もペチャクチャうるさかったり、その前は前の席に足かけたり(前の席に人が座るとすぐ引っ込めたけど)、苛々しながらも何も言えないのが小市民のクズな俺でありますから、黙って見ていましたけど。

 でも、最後はみんな映画に沈黙して見ていましたね。

 もう、ペチャクチャも舐めた態度も取れないっていう――ざまぁみろっ!! って俺の心が叫びました(性格悪い)。

 

sadakovskayako.jp

 

 いやまぁ、俺みたいな奴もホラー映画だと例外なく死にますね。

 

 しかし、自分より恵まれてるものを嫌う――いや、自分より多くの集団を嫌うというか、何か集団で良い顔してる奴らを憎む気持ちは誰にもあると思う。いやまぁ、もっとぶっちゃけると、大衆を呪うって奴だ。

 俺は『貞子3D』も割と好きだったりする。(もう、ジャンルが違うものになってるけどね)

 貞子って、ようは大衆によって殺された人だからね。だから、VHSよりももっと大衆を攻撃しやすい媒体を手に入れて――と感心した。現実でも山村貞子のときのような事件はあるじゃないか。確かに道理的に許せない奴だけど、だからって集団であれこれ責め立てて、ついには子ども時代の手紙なんてさらす始末。

 おいおい、TVって最悪だなって思ってたら、ネットの反対意見でも『だから日本人は愚民なんだ』という輩が出る始末。最悪なことにどっちも始末が悪い。カーニヴァル化したいじめに一人一人が何の罪悪感もなく結末の代償も一切考えない、片方はそれを嘲笑するまた別の集団、どっちも救いようがない。そう、本当のホラーって悪霊でも化け物でもなくて、人間なんだよね。人間こそがこの世で最も恐ろしい。だから、貞子や呪いの家がしたことも、一種の復讐であるといえる。その気持ちを理解できない人は果たしているのだろうか?

 いるはずがない。

 と、悪霊は笑い、人の生を嘲笑する。

 そう、ふと自分のうしろ、横、どちらでもいいが。

 場所もどこでもいい、学校でも職場でもショッピングモールでも、クスクスッという笑い声を聞いたことがないか。それは嘲笑だ。他者の価値観や人生などおかまいなしに嘲笑の的にして娯楽品に変える最低の行為。

 だから、やり返す。

 理不尽に人を殺し、人が恐怖してあがくさまを嘲笑するのが貞子であり、伽椰子ではないのか。これが霊界からの人間界に対するサイコーのオモテナシという具合に。

 ……もちろん、それはとても醜い姿であるのだが。

 

 

 ここまで語って、あらすじもないのだが。

 この映画は二つの世界観をミックスしたものなに、すごく整理されていて分かりやすくなっているため、あらすじも簡単に済ませられる。

 簡単に言うと、貞子の『呪いのビデオ』、伽椰子の『呪いの家』にそれぞれかかってしまった女性達が、紆余曲折の末に常盤経蔵という凄腕の霊能者に巡り会うのだが。

 彼の提案が、呪いに別の呪いをぶつける――バケモンにバケモンをぶつけるというものだった。

 この常盤経蔵ってのも、良いキャラしてるんだよね。

 (ブラックジャックのイメージらしく、相方にはピノ子みたいなのもいる)

 

 映画の宣伝では散々ネタにもなってるし。

 かなり話を分かりやすくして、二人の悪霊の登場シーンもパターン化されたものだが……これ、かなり怖いのである。

 テンプレではない。

 歌舞伎の様式美になっているのだ。

 それでいて、作中ではメインキャラ意外にも死人が大量に出るんだが、その一人一人の殺し方もこれでもか!というくらいに驚かして責め立てる。

 最後にはもう……マナーのなってない客達も震撼するような、絶望につつまれる一作であった。

 

 最近の邦画は悪人や死人が群雄割拠し恐ろしいことになってるが、(最高ですね!)どうしたことかね。これ、町山さんが年末に帰国したら「日本おかしいぜ!ww」と爆笑するぜ!

 みんなも、この一連のおかしな悪人・死人ブームにのっかろう!

 以上、蒼ノ下雷太郎でした。

 

 

 

 

 ・新世紀桃太郎

 これも、集団の恐怖を描きたいですね。

 更新してるよ!

ncode.syosetu.com

『新世紀桃太郎』を更新した

 朝起きたら、めっちゃ寒くてびっくりしております。

 寒けって、本の題名であったか。

 あと、ギャザリング……いや、どうでもいいこと考えた。

 

 最近、トウガラシやら二十日大根やらを育ててるんだが。

 こんな日じゃ、トウガラシも育たないなぁと嘆く。

 ころたんという、個人で育てられるメロンも寒さに弱いので、屋内に置いといた。

www.sakataseed.co.jp

 

 

 あと、『新世紀桃太郎』を更新した。

 第一話までは終えたので、あと二、三、四。がんばり、マッドマックスである。

ncode.syosetu.com

 

新世紀桃太郎、投稿!(文学フリマ短編小説賞応募作品)

 小説家になろう、の企画でこんなのに応募してる。

 

buntanpen.hinaproject.com

 

 いや、これもまた、カクヨムのように読者選考で遅いスタートをきっちゃったんだけどさ。

 ともかく、これで俺は『新世紀桃太郎』というので参加しています。

 

ncode.syosetu.com

むかしむかし、あるところ――から、鬼が現れた。

世界中が襲われ、瞬く間に世界は掌握。
各国のお偉い方は地球外に逃亡し、残された人類は各々で自衛するが、大半は死滅する。

数十年後――怒った人類は切り札として、『御伽兵器(おとぎへいき)』を地球に投下。
最初に投下されたその兵器は、『桃太郎』という個体名であった。

地球に投下され、桃太郎は鬼を皆殺しにするかに見えたが、彼は鬼のプリンセスに恋をした!?
衝撃の異類恋愛、憎しみと争いの果てに恋は成就するのか、戦いは終わるのか。
時代は旧世紀じゃない、新世紀だ! 恋をして、戦え、桃太郎!

 

(本文のあらすじから、抜粋)

 

 

 

 四万文字以内なので、短編になりますが。

 でも、ボリュームの高い作品になるよう、がんばります。

 時代はアメリカが『シビル・ウォー』や『ズートピア』など、まさしく神のような作品を作り上げる中、日本はやっと面白さを取り戻した――スタート時点ですが、一人一人がアマチュアでも面白くつきぬけた作品を描ければ――なんか、言ってて嫌なユーチューバーっぽくて気持ち悪いですが!

 ともかく、がんばりマッドマックス!!

キティのバッグをしょったデッドプールについての、あれこれ

 ひさびさにブログを更新しようかと思ったけれど、気がのらないというか、心がフニャフニャというか。

 一応、ノベリスタ大賞には応募したものの。

 過去に書いたものを使い回しただけなんで、こんな自分に吐き気を催したりだとか。

 色々とフニャフニャしてんなぁ、の毎日でございます。

estar.jp

 そういえば、デッドプールは五月二十六日に、友人が試写会のチケットを当てたってんで、行ってみた。

www.foxmovies-jp.com

 ほんと、デッドちゃんのキャラが最高である。

 低予算なのは百も承知、ともかく子供心にある残虐精神やら隠れた中二病ならぬ小五病のようなものが覚醒し、歓喜の声を!

 いや、ここまではならないが。

 しかし、冒頭に真上から車に乗り込んで、超近距離での近接戦闘だとか。

 銃ぶっかけ、だとか。

 自分が不死身なのをいいことに、グロしまくりだとか。

 見どころが満載だ。

 あと、何より恋愛ものとしても、デッドちゃんは純情だからね。共感がもてやすいんじゃなかろうか。

 

 一応、R-15だっけか。

 でもこれ、中学生ぐらいが一番見なきゃいけない映画だよね。

 文部省は推薦してくれないかね。

 もしくは、バトル・ロワイヤル』のように罵倒してくれないだろうか。

 あれって、逆に中学生の心を躍らせてくれて、大変よい宣伝になったと思うんだが。

 むぅー。

 

 

 ……ちなみに、デッドプールの試写会には後日談があり。

 翌日、十七時ぐらいに家に帰宅すると、ポストの下にある花壇に一枚の封筒があった。

 封筒には洋泉社の文字。

『――はっ!』

(ちなみに、多分花壇に落としたのは今朝の俺)

 あわてて俺は自室に行き、封筒をあける。

 すると、中にあったのはデッドプールの試写会当選のはがきであった……。

映画秘宝の懸賞である)

『……っ』

 もう、昨日行ったばかりだよ!

 という言葉も胸に浮かぶが。

 いや、それでも、この当選してくれた恩を無駄にはできないと思ったのだが、気付いたのは十七時。場所と時間的に、もう間に合わない。

『ぬっ……ぬぅ……』

 それは、映画秘宝を裏切ることになるのではないか?

 

映画秘宝 2016年 07 月号 [雑誌]

映画秘宝 2016年 07 月号 [雑誌]

 

 映画秘宝デッドプール表紙が目にしみる。

 デッドちゃんと俺との友情を裏切ることになるのでは。(自分でも言っていて意味が分からない)

 

 映画秘宝の懸賞品の管理というか、選別をしてるのは誰だ?

 高橋ヨシキさんか?(すごい、適当に考える)

 おそらく、俺を当選させてくれたのは『ははっ、すごい馬鹿なこと書いてる奴いるな。秘宝は馬鹿の味方だからな。しゃーない』と、温かい気持ちからではないのか。

 俺が試写会に行かないのは、その気持ちを裏切ることになるのでは――。

 熱い罪悪感が我が身を支配する。

 これはあれだ。

 昔、母親の弁当を忘れてて腐らせたメモリーを思い出す……フード理論からいっても、あれは絶大なる罪悪感だったが――。

『ぬぅぅぅぅぅぅうっ!!!!!!』

 絶叫した俺は――

 

 

 

 いやまぁ、あきらめて何か適当に本読んでたけどさ。

 ほんと、すいません……せっかく試写会に当選したのに……およよ……。

 

 この一連の出来事を書くために、封筒を写メしなきゃいけないな。

 でも、どこまで写メで撮っていいのかな。封筒とか、撮っていいん?

 と悩んだり、ぼけーとしたりしてて、写メ獲るのめんどくさいなーと思うようになり、今の今までブログを更新しなかったわけである。

 何という、怠惰な男だろうか。

 自分でも恐怖してしまう……蒼ノ下雷太郎なのでありました。

 以上。

ついに……発砲スチロールをもらったど!(及び、『ラーメンと愛国』の感想)

 発砲スチロールをもらった。

 

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 大きさ比較として、映画秘宝(デッドちゃん表紙)を入れてみたが。

 何か妙な味わいがある。

 

 ベランダ栽培目的で、ここ最近、とあるスーパーやらをウロついて、話を聞いてみたんだけどさ。どこも、意外ともらうことができなくて。

 もう、発砲スチロールをタダでもらう時代はなくなったのかなぁ。

 ふっ、侘びしくなったものだぜ。

 と、(痛い)座頭市になってベランダ栽培をあきらめようとしたのである。

 

 だが、意外にもイオンモールでもらうことができた。

 偉いっぽい人に話しかけたら、従業員に話して、くれたのだ。

 最高だね!

 俺、世の中がゾンビに溢れたら、イオンを命にかえても守るよ! 追跡者でも、タイラントでもどんと来いだ!(めぐねぇ、だったら少し考える)

 

 

 久々の更新で、せっかくだから他に何か書いておこうか。

 男の発泡スチロール話を見て、喜ぶ人がどれほどいるかって問題もあるしな。

 

 最近読んだ本で、『ラーメンと愛国』が面白かった。

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)

 

  俺が今好きなアニメで、『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜』というのがあるけどさ。

 あれは、昭和を架空の年号神化におきかえて、昭和史に活躍した特撮ヒーローやミュージシャン、果てはサザ●さんまでを一纏めに超人と呼んで、近現代史を語っていくアニメなんだが。

 いや、これだけでも随分破天荒な設定である。

 

 しかし、この『ラーメンと愛国』。

 これも近現代史を語るものだが、こっちは超人ではなくラーメンだ。

 ラーメン。

 超ではなく唐である(うまくない)。

 ラーメンを軸に、近現代史を語る新書なんだね。

 

 いや、題名からして物騒な本と思うかもしれないが、著者は文化系トークラジオや、あと昼間のニュースでも活躍する人なんで大丈夫。(どういう根拠だ……)

 むしろ、内容からすると、それに反する……いや、何でもない。

 まぁ、近現代史を知ることは大切だしね。ただ、おっさんが滔々と語るだけじゃ読めないだろうけど、そこにラーメンがいれば興味もそそるんじゃなかろうか。いや、すするか?

 

 

 また、料理から歴史を紐解くものは、海外にもあり、これも最近読んだものだけど。

『ケーキの歴史物語』というのがある。

ケーキの歴史物語 (お菓子の図書館)

ケーキの歴史物語 (お菓子の図書館)

 

  こちらは、近現代史でも、特定の国家というわけでもなく、ヨーロッパ史になるのか。

 いや、目的が違う。

 ケーキを語ろうとしたら、自然とヨーロッパ史を語ることになっただけで、『ラーメンと愛国』とは正反対ではあるんだけどさ。

 でも、予想以上にヨーロッパ史のことが描かれていてね。(英国はケーキが意外とすごかったとか、ね)

 

 他にも、最後ら辺は文学に出てくるケーキって話も出る。

 ようはこれ、フード理論だよね。

ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50
 

  ライムスター宇多丸さんがパーソナリティを務める、『ウィークエンドシャッフル』で一躍有名(?)になった本である。

 ラジオ内で何回も言われてることだが、あの大ヒット漫画『進撃の巨人』も影響された理論だ。

 そう、創作物の中で、フードをどう扱うかによって読者の感じ方はかなり影響される――っていうのなんだけど。

 

 まさか、英国人の作者がそれを語ってるとはね。

 これは、どちらが真のフード理論提唱者か、雌雄を決するときが……っ!!

(いや、この手の話って前々からあったと思うけどさ……汗;)

 

 まぁ、ともかく、おすすめです。

 

 また、おすすめの本があったら紹介してみようと思う。

 あと、栽培に関してもね。

(ちなみに、本日のうちの観葉植物達は湿気に弱いので、屋内で休憩中)

 

 以上、蒼ノ下雷太郎でした!

 した!

 

植物に心が侵略された俺

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 最近、植物にはまっていて、と言っても小さなの二つ育ててるだけだが。

 部屋の一角に置いて、妙に心地よいことをしている。

 植物と陶器って合うね。

 日本の陶器が自然に根ざしたものだから――ってのもあるんだろうけど、川越で買った湯飲みの横に、アスパラガスがあるだけで違う。

(写真をよく見ると妙な画集が目に映るけど気にしないで……違う、古本で買っただけなんだよ、二~三百円だったんだよ。あぁ言い訳だよ)

 

 俺の部屋にはベランダもあるので、発砲スチロールでも使って、野菜作りもやりたいとこ。

 

 初心者は、トウガラシ、シソ――かな?

 調べるとトマトもあったけど、トマトは俺のなので除外。

 いや、いつかは和解しようとは思うのだが……あの緑のグチャグチャが愛しきれない……。

 あと、京ミズナや、ニラもよさそうかな?

(花より食えるものを優先するのが俺らしいけどさ)

 

 普段、『マッドマックス』と叫んでうるさい俺がこんな写真を載せるなんて、一種の天変地異ではあるけどさ。たまには、癒しが必要なのである。

 以上、蒼ノ下雷太郎でした。