目薬なくしたんで、しわしわする……。
どんな枕だよ。
そういや、日曜は校正をしつつも映画を見たりしてた。
あんなピンチでもまだ見るかという感じだが。
ニコニコで見た、『ビー・デビル』という映画だ。
ニコニコで見たから、と思いたくないが。
しょうもないコメントを出すのがいて、アホらしかったが。いや、そんな奴らはどうでもいいのだ。
すごい、傑作だった。
ホラー映画特集でやってたんだったか。で、実際見てたらホラーというには長くて……幽霊もでないし、何をやるのかと思ったら……うわぁという展開になっていてね。
男尊女卑なんてのは、世界中であることで。
韓国だけじゃなく日本でもあったし(文化系トークラジオだっけか、リスナーからのでまだ女性は本を読まなくていいとか、言われてる地域があったんだったか? いや、多分だが)
中国の纏足、というか西洋なんて聖書がどうたらこうたらで、英国は~そしてアメリカは~さらに、他のことも言うとクチにもしたくないのがあるが。
だから、特定の地域だけに起こることじゃなく、全ての場所で起こるかもしれないことだ。
それはこの映画の冒頭からも伝えられているが――(というか、途中から見たのでくわしくは語れんけどさ)
主人公の女性は、とある事情で(これまた、変なことだが)休暇を渡されて、しかたなくヒマだからと、幼い頃に過ごしていた島に行くんだね。
バカンスだよ、バカンス。
ちょっと、都会の喧噪を忘れて田舎に――で、その田舎がすごかったって話だが。
田舎には幼い頃、友達だった女の子――だった女性が住んでいるのだが……これが……もうね。さっきの話になるけど、凄まじい男尊女卑の村で。しかも、差別したり奴隷のように扱うのは男だけじゃなく、女の側――老婆もだったりしてね。いや、これはこの映画だけじゃなく、他の国でも実際そうらしいんだ。あんま、語りたくもない内容だが。
(いや、俺も他人の事言えるほど、良い奴ではないけどさ。それでも、クチをふさぎたくなる程なんだ)
……で、ある人物が、とことん追いつめられるわけだ。
それこそ、これまで自分を支えてきた大事なものまで失うんだね。
ある意味、『ダンサーインザダーク』という映画は、それが失われてなかったから、最後まで黄金の魂を保っていられた。
だが、それさえもこの人物は奪われたのだ。
失ったんじゃない。
奪われたのだ。
そして、……太陽をふと眺めていたら、ふと覚醒する。
(そう、人が覚醒する瞬間というか。何かを決断するというのは、フィクションらしく、派手なシーンにする必要はないんだね。それこそ、何でこんなことで? という内容で覚醒してもいいんだ)
ようは、最後は『キャリー』のようなことが起こる。
いや、一度ブログに書いたこともある映画でいうと。
『サイレント・ヒル』か。
さらにいえば、高倉健さんの一連の映画みたいともいえる。
とことん、ある人物は追いつめられる。
いじめ――虐待? 正直、虐待という言葉すら、その人物がやられたことは表現できない。本当に心の底からおぞましく、嫌悪感がからみつき、怒りが湧いて――『あ、もう駄目だ』と思わせるんだね。
『もう駄目だよ。殺すしかないよ、こいつら』と観客もある人物も思ってしまうんだ。
そこからはもう、徹底的にこれまでの怒りをぶちまけて復讐するのだが。
……ほんと、凄まじい映画だった。
ちなみに、映画館で購入できるパンフは結構内容が良かったらしいですね。
三角さんのブログを見ると。
500円らしいが……映画秘宝の田野辺さんの記事や、モチーフになった事件もいくつかあるらしくて、それの解説もあって観客用のパンフというか。関係者用の資料か! ってレベルだったらしい。……ぬぅ、欲しい。てか、映画館でみたかった。
心底、今頃知ったのに後悔した……。
映画館で観たら、多分恐怖は数億倍上がっていたんだろうな。……ぬぅ。