『ロスト・ボディ』という映画をみた。
まぁ、簡単に言ってしまえば『ゴーン・ガール』かもしれないホラーミステリーものか。
ゴーン・ガールといえば、去年あれを見た者は最後、何ともいえない後味の悪さを……。
(……終わりかよ!)
と、ブチギレたものがある。
それもこれも主演女優の演技力のすさまじさに圧倒されたのだが。
話は、法医学研究所の警備員が車にはねられるってとこから始まる。
調べてみると、職場からわざわざ大慌てで逃げて、ひかれたらしい。
カメラの映像がぬかれていたり、妙に手の入った反抗。
一体犯人の目的は……と探ってみると、ある死体がなかった。
その死体こそが、この映画の表紙にもなってる女性なんだが。
その女性はまぁ、死んでるわけだ。
遺族にも確認されている。親族やら、夫にも。
――で、その夫が実は奥さんを殺した犯人らしいのだが、(何で、遺体が消えた?)と愛人宅のとこで驚愕する。
そう、彼も遺体が消えた理由は分からなかったのだ。
もしかしたら、奥さんは生きてるんじゃないか。
ゴーン・ガール状態じゃないのかってことでかなりドキドキハラハラさせられる映画でね。
すごい楽しめました。
欲を言えばオチはある程度は読めた。
あそこまで行くと、論理的帰結をむかえる映画ならあの答えしかないな、とは思っていたので……あと、あそこの伏線ってもうちょい必要だったんじゃないかと……いや、蛇足か。
見ている内は奥さん生きてるんじゃないかとハラハラしてね。
いやまぁ主人公は結構クソなんですがw
最終的には観客も納得のラストでね。謎も全て回収されて。
本当に肉体を失ったのが誰かも分かる。
よく、~というジャンルだと思ったら、全く別のジャンルだった! というか途中からなった! というのはある。
進撃の巨人も怪獣ホラーパニックものかと思えば、ウルトラマンかよ! とかね。
これもそういう展開になっていく。で、大体展開が下手だと観客を納得出来ずに駄作となるのだが、これは見事に展開していてすばらしかった。
こういう映画をニコニコはじゃんじゃん流してほしいね。
本当は火曜にやってたのも見たかったんだが……。んぅ、この夏は一日も見逃せないのかもしれない。