アクションはすごい(ツイ・ハーク監督『ドリフト』 感想)
最近見た映画の感想。
『ドリフト』
ツイ・ハーク監督の作品。
ツイ・ハーク監督は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズで天地黎明など三作品を監督し、ハリウッドでの監督デビューもしている。
曰く、香港のスピルバーグ。(ここら辺の話は、『映画秘宝ex 最強アクション☆ムービー決定戦』が詳しく載ってる)
というか、決定戦でチラッと名前が出てたから借りたんだけどね。
いや、ドラマ部分はすごい退屈。
話の内容としては、バーで働いていた男がたまたま女性警察官と出会い、やっちゃう。そして、出来ちゃう。女性警官は自分などアテにせず、職もやめて、一人で生きて行くと決意し、おいおいそんなことさせられるかとやっちゃった男――主人公は、護衛会社に勤め、稼ごうとするが、そこで護衛対象となった男と運命的な出会いをし――
……実際こんな話だから困る。
遠回しに、遠回しに、線を繋ぐ話というか。もっと簡潔に話ができただろうに。
でも、アクション部分はすごい面白い。
今作でアクションがかがやく俳優って、そもそもロックの人らしい。
最後の辺りで、九龍城らしい(なのだろうか?)場所で戦闘をするのだが。
五十階ぐらいあ(りそうな所から、真下まで急降下(ロープつけて)するシーンとか圧巻だ。
カメラが、窓を突き破って飛び降りるシーンを撮ったかと思うとそのままカットもきらず、それを追いかけるのだ。
『ブギーナイツ』でプールに入ろうとする水着美女だっけ、彼女を追い返ると思ったら、そのままプールにも入ってね。すごい驚いたが、『ドリフト』のこれは、それに匹敵する、いや度肝抜かれるシーンだった。
(ちなみに飛び降りたあと、敵もロープで飛び降りて銃撃する)
その他にも、段差のようなベランダを一段ずつ降りていったり、壁キックして降りるシーンとかあったりね。
何十階もあるようなとこをだよ。
『YAMAKASI』っていう、リュック・ベッソン原案脚本のパルクールを使ったアクション映画を思い出した。
あと、ハンターハンターで「あ、忍者だ!」ってセリフも思い出したね。(分かるかな……)
ほんと、リアル忍者! もしくは立体機動! と思わせるシーンでここはほんとによかった……それ以外はほんと、退屈なんだけど。
いやでも、そのアクションはいいので、そのためにだけおすすめです。
以上、蒼ノ下雷太郎でしたぁ。