『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 八話』を見た。
予告を探してもロクなのないから、これで。
鉄血は、戦闘ばかりしたら作画が死ぬ、というのを考えた上で休み回、戦闘回と交互にやってる印象がある。そして、今回は休み回。
休み回といっても話が進まないわけじゃない、ドラマはしっかりと展開していて、鉄華団は自分らとは違うコミュニティの者と交流し、経験を得ていく。
三日月やガチムチはシュミレーションで戦い、切磋琢磨。
クーデリアとアトラは赤ん坊を見て、母親になる女性、もしくは男の恋人になる女性を見る。
そして、オルガは敵の大将と交渉して全力でぶつかる。
大人と子供、それがこの作品でよく描かれる構図だけど、初めて大人と子供がよい雰囲気で描かれたよね。自分が行きつくかもしれない先、それには不安もあり恐れてしまうけど、でも辿り着くとあんまり怖くないよむしろ幸せだよと、そういうのが初めて見られたのではないか。初めて尊敬すべき大人と出会えた。
……いや、これまでがホントろくな大人出てないんだけどさ。
CGSにしても、ギャラルホルンにしてもさ。
おそらく、名瀬さんもオルガと似たような境遇だったんじゃないかと想像してしまう。
ここ、明確に描いてないからいいんだが。
恵まれた出生だったら、まず裏社会になんて入らないんだよな。
裏社会にいる者は『絆』を大事にする。NARUTOの作者の描いた別作品のようなこと言うが、ヤクザには仁義、マフィアには血の掟である。裏社会なんて明日どうなるか分からない命を常にすり減らす稼業だからこそ、本当に信じられる者しかそばにおけない。故に本当に信じられる者は義理でも何でも兄弟であり、家族である。
自分らと同じ道を進んできたであろう先人と対面したからこそ、オルガがようやく年相応の子供に見えてね、そこはちょっとウルッときてしまった。
三日月は「このままじゃ駄目だ」と己の無力さを実感したが、オルガも似たような心境だったのだろう。「このままじゃ駄目だ」と、二人ともあのまま終わるつもりがないのが、こちらにも元気を与えてくれる。
次の話は盃らしいが、不良もののようなアウトローが成り上がる話がヤクザものになっていくが、これをどう話を膨らませていくか、想像できないだけに楽しみである。