蒼ノ下雷太郎のブログ

一応ライターであり、将来は小説家志望の蒼ノ下雷太郎のブログです。アイコンなどの画像は、キカプロコンでもらいました。

I’ll まとめ (7start 2.0 番外編)

あらすじ

 

 主人公は、あるVRMMOゲームをプレイする。

 それは、現実世界である地下都市に――瞬間組成された肉体(アバター)を用いてのゲームプレイだった。

 主人公は脳みそだけを培養液につけられて、あとは全部仮想世界の暮らしだけになっていたVR人。

 そんな彼が現実世界に来た理由はただ一つ、恋する少女に会うため。

 ――どんな出会いがあるかと期待したら、彼はプレイした途端に彼女と出会う。

 ――もれなく、犯罪者もついてきて。

 

小説まとめ

 

 第一章 

 

 I’ll(アイル)  第一話「ボーイ(?)ミーツガール」

 

 I’ll(アイル)  第二話「彼らの居場所

 

 I’ll(アイル)  第三話 「彼らの居場所 2」

 

 I’ll (アイル) 第四話「彼ら」

 

I’ll  (アイル)  第五話 「死」

 

 第二章

 

I’ll  (アイル)  第六話「生きる?」

 

I’ll  (アイル)  第七話「戦い」

 

I’ll(アイル)  第八話 「殺す」

 

I’ll (アイル) 第十話「決着」

 

I’ll(アイル)  第十話「決着」

 

I’ll (アイル) 第十一話「死亡フラグ」

 

I’ll(アイル) 十二話「死にたくない」

 

I’ll(アイル) 第十三話「夢」

 

 (以上、リンク)

 

 

 カクヨムの本編もヨロシクお願いします。

 

  本編も、よろしくお願いします。

kakuyomu.jp

 

 番外編は三番街を主としていますが。

 本編は各街で、戦いが行われる予定です。

I’ll 第四話「彼ら」 (7start 2.0 番外編)

 *スマホでは、一部表記が乱れる可能性があります。

 

 これまでのお話。

aonosita.hatenablog.com

 

 

 I’ll 第四話「彼ら」

 

 009

 

 ――VRにいた頃は、しあわせだった。

 地下都市に逃げ延びた人類は、地下都市の中でも争いを続けた。
 その過程で能力者が生まれ、戦いはより過激さを増していく。
 そして、やがてそれに辟易した人々は地下都市なんてコリゴリ――と思うが、地上は人間が住めなくしてしまって出られない。
 もう、現実そのものがイヤ――ってことになって、仮想世界に逃げた。

 

 それが、VR。

 

              <i> 落ちてく </i>

 

           <i>  ……落ちていく  </i>

 

         <i>   ……落ちていくんだ   </i>

 


   <i>      痛みも辛さもない、やさしい世界に……     </i>

 


     <i>    だけど、何もない世界に落ちていく    </i>


      <i> 居心地だけは良い……それ以外、何もない…… </i>

 

         <i>   ……落ちていく   </i>

 

            <i> 落ちていく </i>

 

             <i> 落ちる </i>

 

 ……やがて、VRの世界にも飽きた人々は、現実世界に刺激を求めるようになった。
  現実の世界――地下都市を、仮想世界の中から画面を通して眺めるようになった――。
 それが、『7start(セヴンスタート)』。

 

 010

 

「……(ごくっ)」

 僕は思わず、固唾を飲み込んでしまう。
 背筋が凍り付き、ビクビクと震える。
 そんな僕の背中を優しくなでてくれる人がいた。


「大丈夫だって」
 クジラ。
 眼鏡を掛けた黒のショートヘアの少女。
 歳は僕やもう一人よりかは上で、若干、姉御肌。

 

 ――ドンッ、と叩かれる感触。
「何、緊張してんの。やっぱり悪い人?」
「ち、ちがうよ!」
 慌てて、訂正。
 彼女は、リス。
 僕が好きな人で、ここに来た目的そのもの――長い黒髪を結ってまとめて、ニット帽を被る少女。


「……そ、それじゃ行くよ」
 拡張領域で、ご丁寧に鏡が表示される。
 僕の視界のみに映るもの。

 僕の心を落ち着かせようとしているのか。

 

                (interface_guide)
                 ご武運を。
        怪しいと判断されぬよう、お気を付けて。へへへっ。
                (/interface_guide)

 

 ……こいつ、笑いやがったぞ。

 ついに、笑いやがったぞ、こいつ。


 何だか時間が経てば経つほど人間味が増すというか。
 増してもうれしくないんだが……。
 僕が『7start』でここに来て、案内役をしてくれる人工AI……最初は淡々として、落ち着いた印象だったのが、人間味というか……お気楽な性格になってきてる。
 いや、性格って。
 AIに性格って……何だか違和感だ。てか、今はそれどころじゃない。

 

 鏡に映ってるのは、赤毛の少女。
 顔立ちはかわいらしく、瞳はまん丸。長い赤毛を左右に三つ編みにしてて、そばかずはないけど、かわいさと素朴さが入り交じった田舎娘のような少女だ。
 ――これが、僕の姿か。

 今の、僕の姿か。
 体も小さく、リスと大して変わらない。
 クジラとは、頭一つ分くらいは違う。

 

<check>◆</check>
ちなみに三つ編みは初期設定で選んでましたが
なに、ゆえに、?
</check>◆<check>

 

 そんなの、好きだからに決まってるでしょ。言わせないでよ。
 ともかく、こんなグダグダ語ってないで、さっさと部屋の中に入ろう。

 ……一瞬、ガイドは引いたような気がするが、無視する。いいだろ、好きなもんは好きなんだ。


 僕らは今、ある人物がいる部屋の前にいた。
 ごくっ……と唾を飲み、僕は部屋に入る。

 

 011

 

「――いらっしゃい」
 薄暗い部屋。
 地下都市の天井は、きらめく星のようにライトが照っているのに、ここはそれを拒むかのように暗い。いや、暗闇というほど暗いわけじゃない、最初は辛いと思ったが――慣れると視界もはっきりとしてきて、むしろ居心地の良さそうな明るさに思えてくる。
 客用のソファーや、壁の端にロッカーが一つある。奥には本棚があり、大量の蔵書および仕事の書類らしいものがファイルされて並べられている。
 そして、手前の机にはファイルされてない書類が山積み。

 

               (interface_guide)
           ファイルには、過激派によるテロ。
               四番街の刺客――
       他にも五番街の情勢など、物騒なのが目につきますね
               (/interface_guide)

 

 余計なのクチにしないでよ。
 ……机にいたのは、細身の青年だった。
「初めまして、俺は二狗(ニク)」
 黒髪で右目を隠し、どことなく知性を感じさせる。
 微笑するその姿は、薄暗いこの室内によく馴染んでいた。闇と光をほどよく混合しているのが、似合う……彼は、椅子にすわり、僕をじっと見すえる。

 

              (interface_guide)
         これこれ、まずはあなたから挨拶でしょ。
              (/interface_guide

 

 ――はっ!?
 と、僕は鞭で叩かれたかのように高い声を上げてしまう。「はうっ!?」そして、急に背筋をピンッと伸ばして、自己紹介をはじめる。


「ぼ、僕は――ぼぼぼぼぼぼ、ぼくは!」


「あぁ。ゆっくり、落ち着いて」


 すごい、穏やかにフォローされてしまった。
 安心すると同時に、すごい悲しみが落ちてくる。
 ……イ、イメージだけは立派だったのに、予想外にポンコツだった。僕。

 

               (interface_guide)
       まぁ、VRってようは引きこもりの集団ですからね。
               (/interface_guide)

 

 うるさいよ。
 こいつ、お気楽が消えて今度は辛辣になってきたぞ。
 ……僕は優しそうな目で見てくる二狗――さんに背中を押されるように、ゆっくりと深呼吸して、自己紹介をやりなおした。
「……ぼ、僕は、アイルといいます」
 そして、あらかじめ用意していた経歴を話した。
 あまりにもぺらぺらと話すから逆に怪しまれていそう。
 七番街で生まれて、母親はおらず、父親に育てられて生きてきました。父は情報屋をしており、各地の族と――と、穴がないようにしゃべったつもりだけど、やはり怪しいか。
「………」
 二狗さんも、穏やかな表情を保ったまま、こっちを見つめる視線はどことなく恐い。
 仏像にこれまで自分がしてきた人生を滔々と語るかのようだ。

 

 ……ね、ねぇ。
 この二狗さんって、ある意味では最強なんだよね?
 それって、どういうこと。

 

              (interface_guide)
           今は聞かなくていいですよ。
           とりあえず、面接に集中して。
              (/interface_guide)

 

 と言われて、仕方なく僕は開き直ったつもりで面接にのぞむ。
「意外と、よく説明できてるじゃないか」
 僕が心配したことを指摘された。
「で、何できみはこの族に入団したいと思ったのかな?」
 き、きたっ――。
 僕は奇声を上げそうになる。
「え、えーと――」
 僕は必死に言葉を紡ぎ上げようとするんだけど、そわそわして、目は天井、床、壁、窓と、行ったり来たりして、指をもじもじしだして。
「――ははっ」
 二狗さんに、苦笑までさせてしまう始末だった。

「……そ、その……V、Vのみなさんが……かっこよかったから」
「うん、分かった分かった」

 ん?
 何だか、優しく終わりにさせられたけど、妙だぞ。
 一応、族の入団面接であるなら動機の部分はもっとくわしく聞いてもいいだろうに。

 

<check>◆</check>
Vのナンバーズは全員能力者ですが、
</check>◆<check>

 

                              <check>◆</check>
                  この二狗は、心を読む能力者なんですよ。
                              </check>◆<check>

 

 ――僕は、背筋に液体窒素を流し込まれたかのように硬直しそうになる。

 

              (interface_guide)
               落ち着いて。
    今、対策プログラムが働いていて代わりの思考を読ませてるから。
              (/interface_guide)

 

    『使用注意』対、読心能力者用プログラム【使用には注意!】
        ――僕がリス子を好きだってのバレたのかな。
            いや、まさかな。しかし、もしかしたら――
     『使用注意』対、読心能力者用プログラム【使用には注意!】

 

<check>◆</check>
一時的にあなたの疑似AIを作成し、
それの思考を読ませています。
</check>◆<check>

 

 とのこと。
 どうやら、二狗がさっきからこちらを見て苦笑しているのは、そのせいらしい。
 ……いや、僕がリスを好きって。
 思わず、……ポッと赤くなる。
 そこをバラしてどうすんの。女の子同士ってここじゃおかしいんでしょ。てか、あまり他人に知られたくなかったのに。今僕、一番知られたくないことを知られたの? ちょっと、肝心なのが守れてないじゃん!

 

               (interface_guide)
             気にしなくて良いですよ。
           二狗は誰かに言わないでしょうし、
      性別も地上があった頃と違って、そこまでうるさくないです。
               (/interface_guide)

 

 ……そう、言われてもさぁ!

 

 012

 

 ……とりあえず、面接は終わった。

 二狗さんはあれで、色々と複雑なことを考えていたらしい。もしかしたら、罠じゃないのか。スパイじゃないのか。心を読めるからといったって、それに頼り切るほど弱い人じゃなく、油断したら全てがバレてしまいそうだった。

 

「あ、遅かったねー」
「……んぅ、おかえり」

 クジラとリスは面接をやった校長室の前で、妙な遊びをして待ってくれていた。
 正式名称は分からないけど、二人が向かい合って、両手で押したり引いたりして、相手の足を動かせば勝ちというゲーム。


「どぉらっ!」
「ぎゃぁっ!」


 と、少女らしからぬ声を出して、リスが勝利した。
「やった!! やったよぉ!!! アイル、私クジ姉に勝った!」
「――え? あぁ、うん」
 いや、ゲームに喜びすぎというか。
 こんな、校長室の前で騒ぎすぎというか。案の定、僕が出てきた校長室から二狗さんが出てきて、「うるさいぞ、栗鼠! 遊ぶなら外でやってこい!」と叱られた。
 僕は思わずビクッと震えたんだが。
「きゃははっ、ごめんなさい、ニックン!」
「あ、こら、ちょっと。ちゃんと呼びなさい。すいません、二狗さん。その、うちの部隊の子が」
 行こう行こう、と僕の手を引っ張るリス。
 怒られたのに全然へっちゃら、という顔で。
 逆に部隊の長らしい――クジラがあやまっていた。いや、あやまっていたのだが。
 何故だろう。どことなく、うれしそうだった。
 うれしそうに……二狗さんと話していた。

 二狗さんも二狗さんで叱った割には、そこまで迫力はない。さっきは妙な恐さがあったのだから、やろうと思えば叱責で黙らせられるはずだ。

 

「え? えぇ?」
「もう、にぶいなぁ。二人だけにしてあげようよ」
「えぇ?」

 

                (interface_guide)
              人生経験が薄いですねぇ。
          あのクジラって子は、二狗が好きなんですよ。
                (/interface_guide)

 

 僕は大量の疑問を生産する。

 

                (interface_guide)
           それ以外にも常識が欠如してそうですね……。
                (/interface_guide)

 

 013

 

 校舎の入り口までもどると、一旦そこで止まり、クジラを待つことにした。
 そして、クジラの話をしてくれた。


「あの人、昔から二狗さんのことが好きでね。命の恩人らしくて……ま、私は二狗さんよりイケメンの人、知ってるからあれだけど……あの人、幼い頃に、二狗さんが、いえ、このVがまだ三番街を取り戻してない頃に出会ったらしいの。悪い大人から助けてもらって、で、Vのメンバー……といっても、下っ端として働かせてもらったんだって」

 

 それ以来、二狗さんと二狗さんが率いる族『V』を気にかけてるんだとか。

 校舎の入り口。
 壁によりかかって、話す僕ら。
 ……そうか、と。
 何故だろうか。本当なら彼女の恋を応援しなきゃいけないのに、妙に心に空白のようなものを感じる。ドーナツになったかのような気分だ。

 

                (interface_guide)
             THE・男の心境ですかね。
       あれでしょ、ちょっといい女性って思った人に恋人いたり
        好きな人がいるのを知ると――っていうやつでしょ。
                (/interface_guide)

 

 辛辣だったガイドは今度は急転換して、コイバナが好きな乙女になった。
 いや、変わりすぎだろ……これが創作物だったら、キャラクターに一貫性がないって怒られるよ。
 ……というか、っていうやつって言われても。

 そんなの僕は経験したことないし。

 というか、何でも自分のものになるって考えてたようで、あまり好きじゃないな……。

 

               (interface_guide)
               違うんですか?
          嫉妬、もしくはショックみたいなのが
               全くないとでも?
               (/interface_guide)

 

 ……いや、あるけどさ。
 でも、あまり認めたくないよ……。

 

               (interface_guide)
         さっき男特有のもののように言いましたが
           実際は性別関係ないと思いますよ
           女性だって、かっこいい人がいて
      その人に恋人いたらショック――となるんじゃないですか?
               (/interface_guide)

 

 知らないよ、僕はそんなこと――。

「いいよねー、クジ姉は。もしかしたら、脈ありそうでさ。そこまで歳も離れてないもんね……私なんて、あの人とは大分歳も離れてるし。他にも恋してそうな子、多そうだもん」
「……そ、そう」
 考えない、ようにしようとした。

 僕は、リスに会いたいから――いっしょにいたいから、ここに来た。

 なのに、現実は非常なもので彼女には――。

 

              (interface_guide)
     ……それは、ここに来る前から分かってたことでしょ。
              (/interface_guide)

 

 知ってるよ。
 ここに来る前……VRの画面越しに、このリスの姿を見てたときからずっと、知っていたことだ。僕が彼女を好きになった理由もそこにある。
 一途に好きな人のために努力する……そのひたむきさが、献身さが、僕は――。

 

「……九鴉さんにさ、私も……」

 彼女が好きなのは、Vの中でも初期メンバーであり、ナンバーズの中でも実力者として名高い人物。
 九鴉だ。

 

 NEXT → 「死」

 

 

 本編もよろしく!

kakuyomu.jp

切通さんや町山さんに見て語ってほしいアニメ(『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜』 七話まで の感想)

 カクヨムのある人にブロックされ。

 その理由が、その人と敵対してる人達と相互フォローしてるから、らしかったり。

 

 ある人からのレビューが削除されたり。

 

 小説を書いてるはずが、くそめんどくせーことばかりですが、今日も生きてます。

 小説投稿サイトなんだから、小説投稿してがんばろうぜ?

 いやまぁ、こういう、集団のくそめんどくさいことが俺にとっては『7start 2.0』で生かされてるんですけどね。何だかなぁ。

 

 

 ま、愚痴ってばかりしてもしょうがないので、最近ニコニコで見てるアニメの感想でも語ろうと思う。

live.nicovideo.jp

 

 ニコニコで一話から見てるんだけど、すごく面白かった。

 

 このアニメは、昭和に活躍していた特撮ヒーローや、漫画のキャラクター、果てはロックスターまでも『超人』とひとくくりにして、さらに昭和に起きた事件を、『神化』という架空の年代にすることで、全てを一つのまとめあげた作品である。

 

 

 魔女っ娘や、サイボーグ刑事がいっしょにいる図ってのもすごいが。

 他にも主人公が石ノ森章太郎の漫画に出てくるような外見だし。

 他にも妖怪や、お化け、主人公達は超人課というとこにいて、そこで超人を守る役目をしてるんだけど、そこの課長が宇宙人っぽいし、暗躍もしてるっぽいし、複雑怪奇、それでいてテーマ性をしっかりと打ち立てているとこがすごい。

 

 これで出てくるテーマとは、やはり『正義』への問いかけじゃなかろうか。

 本来なら昭和の時代はまだ、『正義』というものが二元論であり、簡単な時代だったはずだ。(あくまで、まだ)

 それこそ、悪の組織がいて、正義のヒーローがそれを倒すという。

 子供でも分かる、簡単な図式。

 それが、成立していたはずの時代――だけど、この作品では昭和はなくて、架空の年代『神化』しかないんだね。

 各話ごとに懐かしのヒーローをモチーフにした超人が出てくるんだけど、とりあえず六話まで見た印象で、一番気に入ったのは『怪獣』の話だ。

 

 『怪獣』。

(第四話と第五話の「日本『怪獣』史 前篇」と「後篇」で、出てくる)

 ほんと、この作品、切通理作さんや町山智浩さんが語ってくれないかな。

 全世界の怪獣ファンの本音をぶちまけたような話だったんだ。

 

 怪獣が無垢な存在であるなら、怪獣を語ることは本人の心の投影でしかない。

 だからこそ、怪獣映画にとって子供は重要なのである。邪な大人なんて関わってきたら……そりゃもう大変で、そして、四話と五話はその通り、大変なことになる話だ。

 正義の側のはずの超人課に利用されたり、怪獣を作った博士が学生闘争に利用したり――ほんと、見てると心が締めつけられる。

 

 『超人』――この『超人幻想』ではひとまとめにしてるけど、これに怪獣を含めてもいい。

 一種の憧れであり、希望。

 象徴そのものの存在――だからこそ、それを求める者も、なった者も、どちらも自然と無垢であろうとする、なろうとするものなんだけど、同時にささいなことで汚れやすくもある。

 このアニメはそれが丁寧に描かれていてね……。

 

 怪獣の話は、とくに号泣してもうたでさ。

 集団のめんどくさいことに巻き込まれると、余計に泣けてくるね。

 もっと無垢でありたいよ。

 

 以上、蒼ノ下雷太郎でしたぁ。