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蒼ノ下雷太郎のブログ

一応ライターであり、将来は小説家志望の蒼ノ下雷太郎のブログです。アイコンなどの画像は、キカプロコンでもらいました。

独り身のくせにそんなことを感じた(『リッチ・アンド・ストレンジ』 感想)

 『リッチ・アンド・ストレンジ』という映画をみた。

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 長らく、図書館で待ち続けたやつだが、これ一度見たことあるやつなんだよね。

 (……歳か、俺は?)まだ二十代なのに考えてしまった。

 監督はヒッチコックだが、サスペンス映画ではない。

 妻を殺そうとする夫の話でもないし、男が無実の罪をかけられる話でもない。スパイも、刑事も関与しない物語である。

 

 主役となるのは、あるごく普通の家庭。

 冴えない仕事をしているらしい夫と。

 その夫を支える妻。(見た目、すごい美しい)

 こんな生活イヤだ!と夫はだだっ子のようにふてくされるんだけど、あるとき、あなたの夢を叶えましょうと、旅行費用無料で豪華客船の旅に招待されるんだね。

 もう、一生体験できないような出来事に大喜びだったんだけど。

 夫は船酔いかな、それで体調悪くして寝込む。

(これは俺も経験あるから分かる)

 で、妻の方は一人でぶらついてたら、良さそうな中年男性と出会い、いい関係に……キスまではしたが、夫は裏切れないと身を引こうとするのだが……回復した夫は、自称・どこかの国の王女らしい女性に惹かれる。

 

 ま、最後はこの二人は、妻は夫のために良い男との関係をあきらめ。

 夫は自称王女の……ペテン師に騙されたことが発覚し、二人とも夢から覚めるんだけどね。

 そう、人は現実から逃れるために作品を見ると言ってもいい。

 異世界転生者が流行ってるのも、この退屈でどうしようもない現実から逃れるためだろう。それだけじゃない。恋愛ものだって、戦闘ものだって、こんな退屈な現実から逃れるために見ているものだ。

 だが、途中客船が沈みかけ、もうダメかと思った辺りから夫もだだっ子から成長して妻に優しく接していくんだね。

 途中まではホントだめな男で、マツ子・デラックスにビンタされな! という感じだったのが。ネグリジェ姿の妻に適当な服を見つけ、着せてやったり。酒でも飲めと気遣ったり、助けてくれた中国人の船に乗り込んだときも気遣ったり。

 スクールデイズの主人公のような男だったのに、急にここまで成長するかっていうね。あの主人公も少しは見習ってほしい限りだが。

 

 最後は二人は家にもどってきて、夫は(ここも悪くないかな……)というふうに笑うのだが。

 妻はさっさと引っ越したいわと、そこで一ケンカするっていう……ま、それでもこの二人なら仲良くやるんだろうさ、とイチャイチャを見せられて終わる。

 

 二度目見たのはど忘れしてたからだが、悪い映画ではなく良い映画だった。

 「ありのままで~♪」と自分の欲求に従うのも悪くないだろうが、ふと自分がいた現実に振り返ってみるのも、悪くはない。

 朝っぱらから、独り身のくせにそんなことを感じた蒼ノ下雷太郎なのであった。