『世にも奇妙な物語』にはまった。
どれも面白い。基本、名作。というレベル。
(いや、ずっと前から面白いとは思ってたが。古いのはとてつもなく面白いと実感した)
個人的に特に好きな話は。
・『大予言』
・『悪魔のゲームソフト』
・『復讐クラブ』
・『大予言』は、今でいう『ガッチャマンクラウズインサイト』に近いんじゃないか。
内容は、テレビ番組で、有名な予言者に「三日後にあなたは死にます」と宣告された青年の話。
最初は「そんなのあるはずがない」と余裕ぶってた青年がね、段々と不安感にかられ。
マスコミや、大衆も、そんな彼におかまいなく好奇心で近づいて来たりしてね。
集団の流されやすさ、マスコミのゲスさなどを的確に描いて、最後の結末も「あぁ……」と納得してしまうものだった。
これ、こんな昔に作られてたんだな。
とても、普遍的なものを扱っている。
・『悪魔のゲームソフト』は、写真をスキャンするとその写真の人物をゲームの世界に取り込めるゲームソフトをする少年の話。
いや、人によってはまたゲームが悪者かよ……と思うかもしれないけど。
別にそういうわけじゃないんだよ。
問題なのはゲームというより、少年の心。子供だから、誰だって母親や父親に「うぜー」「いっそ死んでくれないかな」と軽い気持ちが思ったことがあるはずだ。皮肉なことに、子供だからそれを平気で実行しちゃうんだよね。本当に。
そこが、とても怖かった……。
・『復讐クラブ』。
さらに、上記の作品の次にやるのがこれ。
そう、だから人の加虐性というか。こういうのって、大人も子供関係ない。みんなあるもんだよね、と突きつけるんだ。
もう題名から分かるとおり、紙に書けば復讐を代行してくれるクラブのこと。
ただ、このクラブはその復讐の代行を、会員の誰かがやるっていうのが、特徴で。
(ようするに、交換殺人に近い。とはいっても、作中じゃ一応殺人は行われてないが)
最終的には、みんな復讐クラブに入ってるんじゃないか、と思わされてね……これまた、怖いホラーでした。何が怖いって、それがありありと分かっちゃうんだよね。誰もが誰かに復讐したいって、あるもんだから……だから、怖い。
以上、蒼ノ下雷太郎でした。
次回予告!
デレマスの記事で、早速書き忘れた次回予告ですが。
次は、おそらく『隣人13号』の感想を語りたいと思います。
井上三太原作の漫画は、はたして――乞うご期待。